ゆきのケ丘オリーブ園(西彼長与町)が11月8日、自社初のオリーブオイル商品を完成させた。
看板業者の栄木博文さんが、建築家(故人)が運営していたオリーブ園を創立者が亡くなった後に引き継いで2年前から運営している同園。
栄木さんは「故人の思いを尊重して、可能な限り農薬は使わずにオリーブを栽培している。雑草の除去など手作業が多いので想像以上の手間がかかるが、農園が少しずつ整っていくのがとても楽しみ」とほほ笑む。
栄木さんによると、オリーブオイルの商品化は以前からリクエストが多かったという。「本格的なオリーブオイル製造にこだわっているため、オリーブオイル100ミリリットルに対して約2キロのオリーブが必要となる。商品化にかかるコストや製造工程の調整などにかなりの時間がかかった」とも。
栄木さんは「オリーブの実の蜂蜜漬けなど、きちんと手間暇をかけて作ってきたおかげかリピーターも多い。今年のオリーブオイルは販売できるほど作れなかったが、すでに県外からも多くの問い合わせがある。少しずつ農園の規模を拡大しているので、来年か再来年には本格販売できるようにしたい」と意気込む。