UCC上島珈琲(兵庫県神戸市)が企画する、コーヒーの抽出技術・接客スキル・パフォーマンスを競うコンテスト「UCCコーヒーマスターズ」九州予選大会が9月21日から22日にかけて開催され、長崎から出場した馬場彩子さんがハンドドリップ部門で優勝を決めた。 コンテストはコーヒー抽出大会の若手登竜門として国内大会・世界大会で活躍する多くの実力者を輩出しており、今回で13回目を迎える。九州予選は福岡キャリナリー製菓調理専門学校(福岡県福岡市)を会場に行われた。
コンテストでは毎年、出場者が指定したコーヒー豆を使ってコーヒー豆の良さを引き出しつつ、制限時間6分の中でテーマに沿って2人の審査員にプレゼン。おいしさとパフォーマンスに加え、器具の使い方の美しさ・所作を競う。「ハンドドリップ」「サイフォン」「エスプレッソ」「ラテアート」の4部門を設け、今年のテーマは「原点回帰」だった。
優勝した馬場さんは長崎市内のレストラン「Delicious Restaurant Attic」(長崎市出島町)に勤務。2回目の出場で、昨年は3位に終わった。「毎回指定の豆が変わるため、大会に向けて豆の特性を見定め、味わいを引き出す方法を考えなければならないのが難しい」と大会の奥深さを語る。
大会は得点制で、各地区大会6会場それぞれの優勝者と全国で上位4人を選出し、来年1月に神戸で決勝大会が開催される。
「日頃からお客さまに提供していることが競技会にも現れる。大会を意識することで、技術を身に付けることにもつながっている」と話す馬場さん。店ではまだ自身の入れたコーヒーは提供されていないという。「大会を通して身に付けた技でお客さまにもコーヒーを提供し、喜んでもらえるように頑張りたい」と意気込む。