「コーヒーの日」の10月1日、長崎で活躍するバリスタが入れるコーヒーと長崎市内のパティシエ・フルーツ店のスイーツを提供するイベント「長崎カフェ&スイーツオフ会」が「トラットリア・バー・サルターレ」(長崎市出島町)で開催された。主催は同店を経営するAttic coffee and dining。
「コーヒーの日」に合わせ、コーヒー伝来の地、長崎の歴史やコーヒーに触れ知ってもらう機会になれば、と毎年行っている同イベント。今年はカフェとスイーツを通して長崎の魅力を発信しようと活動している「長崎カフェ&スイーツ」コミュニティーとのコラボ企画。
毎年100円でさまざまな種類のコーヒーを提供していたが、今年は「長崎市内のさまざまなパティシエが作るスイーツを一度に食べられるイベントになれば」とAttic coffee and dining社長の野田信治さんの声掛けにより実現。「リモージュ・タケヤ」(銅座町)や「豆腐料理六弥太」(油屋町)、「フルーツいわなが」(平和町)などが同イベントのために限定スイーツを用意した。
バリスタの野田さんと田口さんによるウエルカムカプチーノでイベント開始。1皿目はイチジクのシフォンケーキや豆乳ヨーグルトムースなどの4品を用意。続いてドリップコーヒーとともに2皿目を提供。「パティスリーサンミシェル」(新戸町)の萩田さんは提供した限定モンブランを作る工程を説明した。
野田さんによるコーヒーセミナーでは、コーヒーが長崎に伝来された歴史やコーヒーの歴史、コマーシャルコーヒーとスペシャルティコーヒーの違いなどを説明。その後、「飲んだ最後、カップの底にある砂糖をスプーンですくって舐めるまでが作法」など、エスプレッソについてのエピソードを披露した。
続いて、「UCCコーヒーマスターズ2019ハンドドリップ部門」2位になった同店スタッフの馬場さんがドリップコーヒーのデモンストレーションを開始。湯の注ぎ方や蒸らしなど細かい説明に、参加者はスマートフォンで動画を撮るなどして入れ方を学んだ。
締めのデザートにはアフォガードが出され、入れたてのエスプレッソをバリスタが参加者一人一人の席を巡って注ぎ、参加者の目を楽しませた。
参加者の一人で、市内でケータリングカーでコーヒーなどを提供している溝江真奈美さんは「コーヒーに携わる仕事をしている身として、改めてコーヒーの魅力に触れられた。一人でも多くのコーヒー好きが増えるよう、微力ながら頑張って店を続けていきたいと思う機会にもなった」とほほ笑む。
野田さんは「来年は、もっと大きなイベントにしたい。パティシエとのコラボ企画も、ここだからこそできること。これを機会に来年につなげていきたい」と意気込みを見せる。