スタートアップ交流拠点「CO-DEJIMA」(長崎市出島町)で2月5日、スタートアップにチャレンジする人に向けたコミュニティー「Nagasaki Startup Compass」のキックオフイベントが開催される。主催はGxPartners(福岡市中央区天神)とFFGベンチャービジネスパートナーズ(中央区天神)。
革新的な技術や新しいアイデア・ビジネスモデルを用いて社会問題の解決を目指し、急速な成長を目指す「スタートアップ」には「情報」「ナレッジ」「ネットワーク」の提供とともに、先輩起業家や各種専門家、ベンチャーキャピタルなどの支援が必要不可欠であることから、長崎発の成功するスタートアップを生み出していくことを目指して立ち上げられた同コミュニティー。
イベントではGxPartnersのマネジングパートナー兼COO・中原健さんが「スタートアップの立ち上げ・成長に欠かせないファイナンス。」をテーマにセミナーを行い、交流会が開かれる。
長崎県諫早市出身の中原さんは「地元・長崎でスタートアップを目指す人材を探していたがなかなか巡り会うことができなかった。長崎にはスタートアップの成長に必要なリスクマネーの供給元であるベンチャーキャピタルがなく、長崎出身のベンチャーキャピタリストも周りにいない。他県ではスタートアップ支援イベントも頻繁にあるが長崎では聞かない」と感じていた。「だったら自分で『場』を作り、きっかけづくりができれば」とコミュニティーを企画。FFGベンチャービジネスパートナーズに打診して実現した。
中原さんは国民生活金融公庫(現日本政策金融公庫)に入社後、2013(平成25)年に福岡創業支援センターに着任。福岡を拠点とするアクセラレーター「StartupGoGo」に2014(平成26)年の立ち上げから参画。2019年に公庫を退社し、シード・アーリーをターゲットとしたベンチャーキャピタル「GxPartners」を設立。九州大学ギャップファンド評価委員や九州大学起業部メンターを務めるなどスタートアップの育成支援に尽力している。
「長崎はかつて日本の玄関口であり、文明開化の先駆けにもなった街。長崎を訪れた坂本龍馬もこの地で新しい時代を切り開くイノベーション精神を高めていることから、令和という新しい時代に、イノベーションの風を再び長崎から起こしたい」と笑顔を見せる中原さん。「当日は『スタートアップってなに?』という部分から話をすることで長崎にスタートアップに興味を持つ人が増え、将来的にスタートアップが集まる街になるきっかけになれば」とも。
セミナーは18時~19時(17時30分開場)、交流会は19時~20時。入場無料。