水産加工振興祭が現在、出島メッセ長崎(長崎市尾上町)で行われている。主催は、長崎県、長崎県水産加工振興協会ほか。
水産加工品の展示即売や品評会受賞作品の展示などを行う同イベント。今年で59回目を迎える。近年は、ゆめタウン夢彩都(長崎市元船町)に併設のおくんち広場で行っていたが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて初の中止に。今年は感染症対策などを踏まえ、長崎駅西口に今年11月、オープンしたMICE施設・出島メッセ長崎で開催している。会場では県内の水産加工業38事業者が干物やかまぼこなど自慢の味を展示即売する。
初日の12月10日は、開場と同時に大勢の買い物客が訪れた。感染症対策として例年実施している試食やつかみ取りなどを取りやめているものの、年末年始の集まりなどに向けて買い物袋いっぱいに買い込む客の姿も見られた。
午後には、11月29日に開催された長崎県水産加工振興祭水産製品品評会の表彰を行い、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した日数谷久美子さん(佐世保市)の「カエリ」と長崎海産(大村市)の「燻(いぶ)し いりこサクっ!ガーリック味」以下7賞32点の生産業者に賞状と盾、トロフィーを贈った。
初となる出島メッセ長崎での開催となったことについて、同協会事務局長の並崎佐和さんは「例年は商業施設に隣接する会場だったことから、今回はアクセスなどのへ問い合わせが多く不安があったが、朝から多くのお客さまに来てもらうことができた。県内で作っている水産加工品の魅力を知ってもらう機会になれば」と話す。
11日、12日には、長崎県マグロ養殖協議会がマグロの販売会を行う。
開催時間は10時から16時。12日まで。