長崎県美術館(長崎市出島町、TEL 095-833-2110)は3月29日、企画展「スウィンギン・ロンドン50’s-60’s」の開催に合わせ4月に来館を予定していた「レッド・ツェッペリン」メンバーのジミー・ペイジさんが英国政府の自粛勧告に従い、来日を断念したと発表した。
同館の広報担当者によると、ペイジさん自身は東日本大震災後も長崎に行くことを強く希望していたが、英国政府の渡航に関する自粛勧告に従い、断念せざるを得なくなったという。来日断念の知らせを聞いた40代のファンの女性は「高校時代、レッド・ツェッペリンのコピーバンドをやっていた。一生に一度あるかないかのイベントだったので心待ちにしていた。本人は最後まで長崎に来ることを希望していたと聞いたので、それだけでもうれしい。世界的に影響力がある人なので大変残念だが仕方ない。その代わり展覧会は必ず見に行く」と話す。
ペイジさんから届いたメッセージは以下の通り。
It is with the deepest regret that I have decided to cancel my impending visit to Japan.
I have not taken this decision at all lightly.
My heartfelt thoughts and prayers are with the Japanese people.
I trust that all your tribulations will soon be resolved.
My sincere apologies to the organisers of the Swinging London Exhibition and the people of Nagasaki. I hope to see you all at the earliest opportunity.
With all my best wishes,
Jimmy Page
(日本語訳)
このたびの訪日を断念せざるを得なくなったこと、とても残念に思います。この決断を下すことは、とても難しいものでした。私の心からの思いと祈りは日本の皆さまとともにあります。皆さまの困難な状況が速やかに復旧されることを固く信じています。スウィンギン・ロンドン展の主催者の方々、そして長崎の皆さまに衷心よりおわび申し上げます。できるだけ早い機会に皆さまにお目にかかれるように願っています。
ジミー・ペイジ
4月3日からの展覧会は予定通り開催される。