長崎県美術館(長崎市出島町、TEL 095-833-2110)で4月3日、1950年代から60年代に生み出された音楽やファッションなどを通じて当時のライフスタイルなどを展示する「スウィンギン・ロンドン50’s-60’s」が始まった。
「ミニスカート・ロック・べスパ-狂騒のポップカルチャー」とサブタイトルを付ける同展では、個性と刺激に満ちあふれた当時のロンドンの日常を彩った約300点の品々を展示している。
会場は当時のロンドンの雰囲気を醸し出す大きな写真などで装飾され、当時はやったBGMが流れる。映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンが乗ったことでも知られるスクーター「べスパ」や、現存する世界最古のイギリスの名車「ミニ」の試作品、ロータス・エリートなどの自動車、レトロでしゃれたデザインのラジオやテレビ、食器なども並ぶ。ファッションのコーナーでは新しい世代のファッションを象徴するミニスカート姿のツイッギーの写真や洋服、エリック・プラクトンデザインのウィッグディスプレーなどが出迎える。ビートルズのLPレコードの中でも希少ジャケットと言われる「ブッチャー・カバー」なども展示。
見どころは、同展のために特別展示されるジミー・ペイジ所蔵のエレキギターや衣装。レッド・チェッペリンの「天国への階段」のステージパフォーマンスで世界的に有名になった「ギブソンSGダブルネックギター」のほか数本を展示する。
当初予定されていたジミー・ペイジさんのトークショーは震災の影響で急きょ中止となったが、追加企画としてライブ「レッド・チェッペリン」上映会(4月16日・23日の13時~)、映画「ジョアンナ」上映会(4月24日16時~)などを予定する。
広報担当の荒木栄一さんは「車・カメラ・ファッション・音楽・生活など多種多様のジャンルがあるので、見る方によって響くところが違うと思う。皆さんに楽しんでいただける内容になっている」と胸を張る。
開館時間は10時~20時(最終入場19時30分)。料金は、一般=1,000円、大学生・70歳以上=800円、高校生=600円、中学生以下無料。上映会は入場無料。各回、先着100人まで。開催は5月22日まで。