「2023長崎県洋菓子コンテスト」が6月20日、長崎新聞文化ホールアストピア(長崎市茂里町)で開催され、ハウステンボス(佐世保市ハウステンボス町)でパティシエを務める中津川晴香さんの作品がグランプリに輝いた。主催は長崎県洋菓子協会。
同コンテストは長崎県内の洋菓子業界の技術向上と発展を目的に、洋菓子協会の総会に合わせて毎年開かれているもの。日本洋菓子協会連合会が10月に開催する「ジャパン・ケーキショー」の予選も兼ねる。2015(平成27)年からは一般公開し、即売会も併せたイベントになった。
コンテストは「ピエスアーティスティック」「ラッピング」「グランガトー」など8部門で競われ、グランプリのほか、金・銀・銅賞を各部門から選ぶ。今年は59作品が出品された。
グランプリを受賞した中津川さんの作品は工芸菓子の技術を競うピエスアーティスティック部門に出品したチョコレート細工。「機関車での旅」をテーマに仕上げた。
審査委員長を務める「旬菓工房 ラ・フェーヴ」(諫早市)オーナーパティシエの河井重久さんによると、「今年は出品数が少なめだが、クオリティーは高くどの作品も繊細に仕上げられている」と総括し、グランプリの中津川さんの作品について、「重い飾りを高いところに置く技術力と、どの角度から見ても美しい繊細さに加え、正面だけでなく、どこから見ても作品として成立しているのが決め手になった」と話す。
ジャパン・ケーキショー東京は10月30日~11月1日、東京都港区内で行われる。