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長崎・浜屋百貨店「屋上プレイランド」が営業終了 半世紀の歴史に幕

多くの地元客が訪れ最後のひとときを楽しんだ

多くの地元客が訪れ最後のひとときを楽しんだ

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 浜屋百貨店(長崎市浜町)の屋上遊園地「屋上プレイランド」の営業が5月6日で終了した。

軽食コーナーではうどんの販売も復活した

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 1937(昭和12)年創業の同館。屋上遊園地は1974(昭和49)年に8階建てに増築したことに合わせて開業。人気アニメのキャラクターやヘリコプター、動物などをかたどった乗り物遊具をはじめ、アーケードゲーム機などが並び、当時は「ハレの日を楽しむ場所」として長崎っ子なら誰でも子どものときに遊んだことのある場所としてにぎわいを見せていた。

 現在では各地のデパートの屋上遊園地が相次いで閉鎖されていく中で、10円や30円で遊べる当時の遊具も数多く稼働していることから全国でも有数の「昭和レトロの殿堂」として多くの愛好家らが訪れる「聖地」にもなっていた。

 人気スポットとして親しまれる一方で運営業者の廃業や施設の老朽化に伴い、昨年12月から休園となっていた同施設。維持が難しいことから営業終了を決め、感謝の気持ちを込めて5月2日~6日、特別開放を行った。

 特別開放ではレトロな電子音が流れるゲーム機などが並び、昭和にタイムスリップしたような雰囲気に当時を懐かしむ多くの地元客の姿が見られた。当時の雰囲気を再現しようと軽食コーナーでうどんの販売を復活し、5000食が完売。本館の階段のギャラリーでは1950年代に屋上に観覧車や「コーヒーカップ」などの遊具が設置された頃の写真や同施設のオープン当初の写真などを展示。最後の姿を写真に収めたりするなど、半世紀以上の歴史に幕を下ろす同所に別れを惜しむ人の姿が多く見られた。

 市内から訪れた40代男性は「子どもの頃はヒーローショーやミニ四駆大会などもあり、家族や友達との思い出の場所。20年以上ぶりに訪れたが当時の雰囲気のまま」と懐かしんだ。幼い子どもを連れた30代女性は「最後に子どもに当時の遊具を見せようと連れてきた。遊べるのは一部の遊具だけだったが、最後に雰囲気だけでも楽しませられたのでは。最後に訪れることができて良かった」と話していた。

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