バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)長崎ヴェルカ(以下、長崎V)の開幕戦が10月4日、「長崎スタジアムシティHAPPINESS ARENA(ハピネスアリーナ)」(長崎市幸町)で行われ、76-68でサンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)を下して白星発進を決めた。
長崎Vにとって4年目、B1としては2シーズン目となる今季、新本拠地ハピネスアリーナで迎えた開幕戦は5435人のブースターが詰めかけた。同アリーナはこれまでホーム戦が行われていた県立総合体育館(油木町)の約1.5倍となる6000人規模を収容。大型ビジョンや音響施設、フードコートなどを備え、より快適にバスケットボールを楽しめる環境を充実させた。
五輪2大会出場の馬場雄大選手に加え、昨年のワールドカップに出場した川真田紘也選手が加入した今季の長崎V。一方、SR渋谷は長崎西高校出身の田中大貴選手や昨年のワールドカップや今年のパリ五輪に出場したジョシュ・ホーキンソン選手を擁し、日本代表同士の対決にも注目が集まった。
エージェー・エドゥ選手がティップオフからしっかりとジャンプボールを制し、開幕戦初得点を決めた長崎V。序盤から勢いに乗るかと思われたが、SR渋谷が流れを止め、20-17とリードを許して第1クオーターを終えた。
続く第2クオーターでは長崎Vが徐々に勢いを取り戻し、ジャレル・ブラントリー選手のスリーポイントで逆転に成功。36-31と5点リードで前半を折り返した。
第3クオーターではSR渋谷も猛追し、点差を縮める場面もあったが、2023年シーズンからの得点王・ブラントリー選手が10分間で13得点を決めるなど勢いを加速。
56-43で迎えた第4クオーター。ブースターの声援もさらに盛り上がる中、ゴール前に立ちふさがるホーキンソン選手を華麗なステップで交わした馬場選手がゴールを決めると大きな歓声が上がる場面も。ブラントリー選手もダンクシュートを豪快に決めて雄たけびを上げると会場は大きく盛り上がった。SR渋谷の猛追を振り切った長崎Vは昨シーズンに続き開幕戦を白星で飾った。
翌5日に行われたSR渋谷との2戦目ではホーム戦過去最多となる5504人が来場。序盤から流れに乗れなかった長崎Vは終盤追い上げるものの一歩及ばず、53-58と連勝を逃した。
次戦は10月12日、レバンガ北海道とのアウェー戦に臨む。