長崎市南部エリアの音楽フェスティバル「七歌祭(ナナフェス)」が9月28日・29日、伊王島ふれあい広場(長崎市伊王島町1)で開催された。
同イベントは「長崎市南部7地区を盛り上げよう」と2005(平成17)年から2016(平成28)年にかけて毎年行われてきた「五活祭」をルーツに2019年に「五歌祭(ごかっさい)」として復活。コロナ禍での中断を挟み、2023年に「七歌祭」としてリニューアルしたもの。昨年は長崎のもざき恐竜パーク(野母町)で行われた同イベント。イベント本来の趣旨に沿って、持ち回り開催として初めて伊王島に会場を移した。伊王島だけではなく、他の地区の実行委員も企画・運営に携わり、準備を進めてきた。
当日は青潮学園ブラスバンドのステージで開幕。地域住民によるステージや野母崎の永遠の非公式キャラクター「水仙マン」によるパフォーマンスが会場を盛り上げた。一般参加によるラムネ早飲み大会や激辛四川麻婆(マーボー)豆腐早食い大会では挑戦者に大きな歓声が上がった。
スペシャルゲストのステージでは広島出身のシンガー・ソングライター・HIPPYさんが出演し、代表曲「君に捧(ささ)げる応援歌」などを披露。アップテンポナンバーでは観客とともにタオルを回しながら会場を盛り上げた。三和町出身の歌手Cozueさんや高島在住の「RAINBOW MUSIC」で会場がさらにヒートアップするとスペシャルゲストTEEさんのステージがスタート。子どもたちも大人に混じって会場の最前列でタオルを回しながら盛り上がる一幕もあった。
フィナーレでは会場が約2000個のイルミネーションバルーンで彩られ、RAINBOW MUSICのnoncoさんとシシンガー・ソングライター岩佐一成さんとのスペシャルユニットで平和への祈りを込めた「Don't cry HIROSIMA NAGASAKI」を歌い上げた。
2日目もRAINBOW MUSICらが出演したステージを行った。
両日通して行ったマルシェイベント「ばりうまグルメフェス」には、長崎市南部エリアを中心に約100店舗が並び、盛り上がりを見せた。
実行委員長の深堀陽水さんは「伊王島のメンバーにも企画運営の経験を積んでもらうことができた。7地区のそれぞれで持ち回りにすることで南部地区の魅力発信につなげるとともに、各地域でイベントを行う基盤となることで、地域をさらに盛り上げるきかけにできれば」と意気込む。