長崎の茂木びわ生産者組合の路地ビワ「茂木種」の目ぞろい会が5月31日、茂木びわ出荷センター(長崎市茂木町)で盛大に行われた。
目ぞろい会は、出荷前にビワの出荷規格や箱詰めの方法を生産者が確認するために毎年行われるもので、全国へ向けての出荷開始の合図でもある。
午前7時、同センターに生産者やJA関係者など約120人のが集まった。竹下英明組合長のあいさつの後、検査員から箱詰めの注意点などの説明が行われ、参加した生産者らは熱心に耳を傾けていた。
長崎県は日本一のビワの産地で、生産量は全国の約3割を占める。その中でも、長崎市茂木地区は「日本のビワ」発祥の地として全国に知られている。
既にハウス物や早生(わせ)物が市場に出回っているが、茂木種をはじめとする甘香(あまか)、涼風(すずかぜ)、陽玉(ようぎょく)などの露地物はこれからが出荷シーズン。今年は冬の寒波の影響で収穫が全国的に例年より約2週間遅れているという。茂木種の収穫のピークは6月10日ごろ。