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長崎市立図書館で西野博之さん講演会 子どもの居場所テーマに

参加を呼びかける片山さん

参加を呼びかける片山さん

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 川崎市子ども夢パーク元所長の西野博之さんによる講演会が9月6日、長崎市立図書館(長崎市興善町)で開催される。

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 「『こどもまんなか』居場所づくり塾」が主催する同イベント。同団体は長崎市が取り組む「長崎をより良くしたい」という熱意のある市民がテーマごとに塾を設け、塾長を中心に市民と行政が協働で事業を行う「長崎伝習所」の本年度の登録団体として活動。「子ども自身の心から湧き起こる『遊び』が生まれる環境や『遊び』が大事にされる場を学び合いながら、居場所づくりの実践」を目指し活動を行ってきた。

 西野さんは2000(平成12)年に神奈川県川崎市で制定された「川崎市子どもの権利に関する条例」をもとに造られた「川崎市子ども夢パーク」の開設・運営に携わり、2006(平成18)年から2021年まで所長を務めた。1万平方メートルの工場跡地にある同施設では、水遊びなどができるプレーパークやサイクリングロード、全天候型スポーツ広場、音楽スタジオなどを設置。「子どもが自分の責任で自由に遊び、学び、つくり続けていく子どもの居場所・活動拠点」として公設民営で開放している。

 同塾の塾長を務める片山健太さんは子どもが一人で来られる居場所が増えないことに問題を感じ、長崎市中心部の繁華街から徒歩圏内の石段を登った古民家に2015(平成27)年、「自然と暮らしの学校てつなぐ」(高平町)を開設。「こどものたまり場・大人のはなす場『かっちぇて』」などのイベントを開催するなど、子どもや若者の目線で「気軽に来られる、つながりたいと思える場づくり」を目指し取り組んできた。

 イベントは「『子どもの居場所づくり』の先駆者でもある西野さんの話を多くの人に聞いてもらいたい」と企画。「今、子どもたちに求められている居場所とは~子どもまんなか・子どもの権利を考える~」をテーマに、川崎市子ども夢パークの話を聞きながら大人や社会のあり方について考えるという。

 「子どもの居場所づくりの重要性が話題になる一方で、その中身についてはまだまだ理解されていない側面もある。社会の変化で実態や求められるものも変わってきているのでは」と話す片山さん。「西野さんの話を聞くまたとない機会。ぜひ多くの人に会場に足を運んでもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は14時~16時。参加無料。定員100人。フォームで受け付ける。

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