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長崎・川原町にデリカフェ「N2D」 地域の商店がデリカフェとして再出発

来店を呼びかける太田さんら

来店を呼びかける太田さんら

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 デリカフェ「N2D」(長崎市川原町)がオープンして、9月18日で2カ月がたつ。

学校帰りの子どもたちが立ち寄ることも

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 店主の太田公徳さんが家族で切り盛りする同店は、先代が1945(昭和20)年に「太田商店」として開業。食品や日用雑貨、プロパンなどを販売する地域の商店として親しまれてきた。店がある地域は過疎化が進み、これまでの業態では継続が難しくなっていた。「総菜の販売を中心に店の前に広がる橘湾の景色を楽しめるカフェにしてはどうか」という家族の提案で、総菜店とカフェを融合したデリカフェとしての再出発を決めた。

 白を基調に観葉植物を並べ、「リゾートのカフェのような雰囲気に仕上げた」という店内。眼前に広がる橘湾を一望でき、天気の良い日には天草や雲仙なども見えることから、窓際のカウンター席を一段高くすることで景色を楽しめるよう工夫した。屋上には潮風に当たりながら景色を楽しめるテラス席も用意。「子連れでも利用しやすい店にしたい」とキッズスペースやトイレにおむつ交換台を設置した。店の一角には駄菓子などを販売するコーナーが、商店だった頃の面影として残る。店名は「No.2 Dock」の略で「第二の安らげる場にしてほしい」という願いを込める。

 「伊万里牛」「ありた鶏」、新潟産コシヒカリなどを使い、米油で調理するなど「食材にもこだわった」という総菜は「国産厚切りロースカツワンプレート」「オムライス&唐揚げ満腹プレート」(以上898円)、「ぷりっぷりエビ&オムライス満腹プレート」(950円)などの洋食ワンプレートを中心に、「ありた鶏のふわとろ親子丼」(680円)や「皿うどん」(698円)などを並べる。「ミニバケット野菜サンド」(398円)は卵やチーズなどと共に日替わりで旬の野菜や果物を挟む。おでんは「厚揚げ」「こんにゃく」「大根」(以上80円)や伊万里牛串(200円)などをラインアップ。日替わりのパンも用意し、イートイン、テイクアウトともに利用できる。

 カフェメニューには店でブレンドしたコーヒー豆を使った「オリジナルブレンド」(420円)や「抹茶ラテ」(550円)などを用意。「バニラ」や「マスカット」など9種類のフレーバーを用意するソフトクリーム(カップ360円、コーン380円)のほか、生ビールなどのアルコールは全て500円で提供する。

 「地域の商店として親しまれてきたことから、学校帰りの子どもたちがおでんやお菓子を買いに立ち寄ってもらったり、車がないお年寄りも軽く一杯飲みに来てもらったりと地域のコミュニティーの場としての機能も残しつつ、地元の魅力を知ってもらえるような店を目指した」と話す太田さん。「SNSを見てドライブがてらに立ち寄ってもらえることも増えた。海と空のロケーションとともに、総菜やカフェメニューなども楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時~19時。

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