
長崎駅直結の駅ビル「アミュプラザ長崎」が9月21日で25周年を迎える。
アミュプラザ長崎は「最新トレンドを発信する」ファッション・雑貨店を中心にレストラン街や映画館などを併設し、エンターテインメント・サービス、コミュニティーの拠点となる大型商業施設として2000(平成12)年にオープン。2023年に新館がオープンし、JR九州が九州各地に展開する「アミュプラザ」としては博多に次ぐ九州2番目の規模となっている。
記念企画では「キメコミアート」アーティストのイワミズアサコさん迎え、「世界はまだまだ面白い。」をテーマにアートを発信。伝統工芸「木目込み人形」の技術を応用し、イワミズさん独自の手法で生み出した作品は伝統的なものから最新のものまで幅広い素材の端切れを使い、ポップなアートワークになっている。
本館1階のショーウインドーに展示している作品は、出島をはじめとして、長崎がさまざまな扉や門を最初に開いたことで伝わったモノ・コト・文化を表現。長崎くんちの龍踊りで奉納されるなど長崎を象徴する神獣「龍」やハト、猫、ツバキなど長崎らしいモチーフを使い、歴史的背景がある街と共にある同館が新たな門を開くという意味で「門」や「門出」をイメージ。素材には長崎「凧(はた)」や島原木綿を使用。凧の代表的な図案も作品に取り入れ、「『これからいろいろなことが始まるのでは』とワクワクしてほしい」と呼びかける。「ファブリックジョッキー」として活動するイワミズさんは「コラボ企画が決まり、長崎を訪れて地元の伝統的な素材や文化などに触れ、インスピレーションを受けて作品に仕上げた」と振り返る。
今月19日には「キメコミアート作品展」が新館2階でスタート。イワミズさんの作品30点ほどを並べる。23日まではイワミズさんも在廊し、毎日11時~と15時~の2回、事前予約制でワークショップも開催。初回のワークショップには主婦を中心に8人が参加。用意された猫やハートなどをモチーフにした土台とイワミズさんが集めたカラフルな端切れを組み合わせ、思い思いの作品に仕上げた。
同館を管理するJR長崎シティの大石佳奈さんは「25周年を迎えたことを記念して『これまで紡いできた時間を振り返りながら、この先もワクワクできる場所にしていきたい』という思いで12月までさまざまな企画を準備している。多くの人に楽しんでもらえれば」と来館を呼びかける。
開館時間は10時~21時。作品展は10月10日まで。観覧無料。