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長崎・深堀漁港にかき小屋「平田屋」 漁村の魅力発信目指す

来場を呼びかける平田さん

来場を呼びかける平田さん

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 かき小屋「平田屋」(長崎市深堀町)が12月6日、深堀漁港内にオープンする。

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 同漁港を拠点に5年ほど前からイワガキの養殖に本格的に取り組み、3年前から「夏盛(なつざかり)」と名付けて販売している「長崎みなと水産 平田屋」(長崎市深堀町)が運営する同店。マガキの養殖も試験的に始め、昨年から直売所での販売を本格化させていた。「伊王島と野母崎という観光地に挟まれ、通り過ぎるだけの場所になっている深堀地区を盛り上げたい」と5年ほど前、仲間と長崎市みなと青壮年部会深堀を立ち上げ、2023年からカキ焼きイベント「深堀恵比須カキ祭」を開催している。

 「深堀地区の地域活性化だけでなく、次世代につなげる漁業の実現にもつなげたい」と開催してきたカキ焼きイベント。年々盛り上がりを見せていたことから、平田浩太郎社長は常設化に向けて準備を進めてきた。自治体や行政、漁協などの協力も得て常設のカキ小屋の開業にこぎ着けた。

 昭和の雰囲気を再現したという店内の中央には大漁旗を飾る。席代(1,500円)を払うと1キロ1,200円でカキを購入でき、90分間利用できる。海鮮バーベキューやビールなども用意する。ビールや発泡酒、肉、魚介類以外は持ち込み自由にすることで、カキが苦手な人でも楽しめるよう工夫する。

 今年は春先の荒天で同社の養殖いかだが損壊し、深堀産のカキの生産数が少ない。高水温の影響で現時点では生育状態も良くないことから、戸石産などを中心に並べる。ヒオウギ貝の養殖も行っていることから生育状況を見て提供を予定する。

 今後は生産者と消費者をつなぎ、コミュニケーションの場を作ることで長崎の海の幸を身近に感じてもらうための企画も準備しているという平田さん。「漁村の魅力発信をすることで地元の新鮮な魚介類を知ってもらうきっかけにしたい」と意気込む。

 営業は土曜・日曜の10時30分~18時30分(受け付けは17時まで)。

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