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土木学会最優秀講演者賞受賞の長崎・明成高1年生、県土木部長を表敬訪問

記念写真

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 昨年9月に開かれた土木学会全国大会の論文発表で最優秀講演者賞に輝いた長崎県立明成高校1年の出水琉さんが1月15日、長崎県庁に県土木部長らを表敬訪問した。

受賞した論文について説明する出水さん

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 「橋の日」でもある8月4日生まれという出水さん。長崎大学の職員としてインフラ維持管理の技術者養成に携わりながら、子どもに向けて土木の仕事や防災の役割を知ってもらう活動を行う父親の享さんの影響で土木や防災について関心を持つようになった。小学5年のときにカメラを買ってもらったことがきっかけで橋の魅力に取りつかれた。出水さんは「空に向かって弧を描く美しいアーチや優雅な曲線に『橋ってこんなにかっこいいんだ』と心が震えた」と振り返る。

 昨年9月、熊本で開催された同学会の第80回年次学術講演会で出水さんは、ポスターセッション形式で論文を発表。論文は中学3年の時に第一著者として書き上げたもの。研究者や大学生らの5000件ほどの論文の中から341人が受賞した優秀講演者賞を最年少で受けた。

 「中学生が伝える橋の魅力と引き出す方法」というタイトルで書き上げた論文は、出水さんがこれまで訪れた300カ所以上の中でも特に好きな橋として南禅寺水路閣(京都府)や角島大橋、錦帯橋(山口県)を挙げるとともに、橋との出合い、老朽化や海洋ごみによって魅力が損なわれた「残念な橋」となってしまったスポットを紹介。これまで取り組んできたSNSを通じて橋の魅力を発信する活動とともに「橋の魅力を多くの人に知ってもらう」ための取り組みとして、橋の上を歩くツアーや高い橋からのバンジージャンプなどを提言。「橋はただ通るだけでなく、歴史や文化、技術が詰まっている。橋の魅力を発信し、いつか、自分が設計に関わった橋が多くの人に愛される存在になれば」と締めくくっている。

 山内洋志長崎県土木部長ら3人に受賞や論文の内容を発表した出水さん。論文連名者の長崎大学の山口浩平准教授は「橋を巡るツアーを一緒に行った時に『きれいに見える場所がない』と話していたのが印象的だった」と振り返り、「橋だけでなく視点場(してんば=展望台など)の整備も検討してもらえれば」と提案した。出水さんは「今後はイベントなども企画して、より多くの人に橋の魅力を伝えていければ」と意気込む。

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