JR長与駅(長与町)構内のコミュニティーホールで7月6日~9日、原爆パネル展が開かれている。
期間中は原爆の惨状を伝えるパネル展示のほか、長与町が制作した被爆の証言ドキュメンタリービデオを常時上映する。6日夕方の帰宅ラッシュ時間には乗降客らが足を止め、椅子に座ってゆっくり証言ビデオを見たり、パネルの写真を真剣に見つめたりしている。
展示を企画した市民団体代表の河野龍二さんは「原爆の被害は長崎市内ばかりだと思われがちだが、長与町でも被爆した人たちが数多くいる。かつて原爆慰霊のイベント準備中に山口仙二さん(反核平和運動家)が『今日は皆さんも大変暑いでしょうが、あの日の熱線の熱さは想像をはるかに絶するものでした』とお話になったことが強く印象に残っている」と振り返る。
会場には、8月9日に行われる長与町の平和事業「平和のともしび」で使う紙の灯籠も用意。メッセージを書いて組み立てたものを預ければ、同日の夕方からJR長与駅前の長与川河川敷に並べられるという。
パネル展の公開時間は9時~18時。入場無料。次回開催予定は9月7日~9日。