鴻ノ巣少年野球クラブ(波佐見町)は8月16日、長崎県庁を訪れ、全国スポーツ少年団軟式野球交流大会で長崎県初の全国優勝を果たしたことを田中桂之助副知事に報告した。
同大会は国際児童年を記念して1979(昭和54)年に始まった少年軟式野球の全国大会。2006年の第28回大会からは毎年札幌市で開催している。全国のスポーツ少年団に所属する約7000チームから地区予選、ブロック予選を勝ち抜いた15チームと地元代表1チームを加えた16チームのトーナメント戦で優勝を争う。出場チームは小学校4年生~6年生の選手14人で編成する。
8月8日、札幌ドーム(札幌市)で行われた決勝戦で和歌山県代表の貴志少年野球と対戦した同クラブは、3回に乙内壱成選手が2塁打で先制。4回には2本のヒットと相手のエラーで3点を追加。6回に1点を返されたが反撃は続かず、4対1で全国優勝を勝ち取った。
田中副知事への報告を終えた同クラブ監督の村川和法さんは「長崎県初の全国優勝を果たせて本当にうれしい。かなり苦しい試合もあったが、子どもたちは最後までよく諦めずに頑張ったと思う」と選手たちをねぎらった。
主将の朝田裕己さん(波佐見町立南小学校6年)は「小学校1年生の時にボール拾いから始めて6年間野球を続けてきた。みんなで寒い冬も暑い夏も階段ダッシュしたり、走り込みしたり苦しい練習を続けてきた甲斐があった。優勝できて本当にうれしい」と笑顔を見せる。「準決勝の沖縄代表との対戦では延長になり苦しかったが、みんなで点が取れたときに絶対優勝できると確信した。全国優勝の勢いのまま次回の九州大会でも優勝したい」とも。