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長崎で「大島トマトショートケーキ」-地元ケーキ店が考案、話題に

大島トマトのショートケーキ。塩を少し振りかけて食べる

大島トマトのショートケーキ。塩を少し振りかけて食べる

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 長崎のケーキ店「パティスリー サン・ミシェル」(長崎市新戸町、TEL 095-878-3008)の大島トマトショートケーキが評判を呼んでいる。

「大島トマトショートケーキ」を持つパティスリー サン・ミシェルの荻田実さん

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 イチゴのショートケーキと同じように薄くスライスした大島トマトがケーキの上部にトッピングされ、スポンジケーキの間にもトマトと生クリームを挟む。トマトに少し塩を振りかけるとトマトの甘みが増す。

 2月下旬ごろから販売を始めて口コミで広がり、最近は1日に50個ほど販売する。午前中に購入した客が午後に再に購入していくこともあるという。

 開発のきっかけは、2年前に義理の兄から規格外で出荷できない大島トマトをもらった際、冗談で「トマトのケーキでも作ってみたら」と言われたこと。しかしこのときのケーキはオーナーパティシエの萩田実さんも兄も味見をせずに知り合いに譲り感想だけを聞いた。今年2月初旬、たまたま大島トマトが手に入り再度作り試食をした際に、その甘さに驚いた。萩田さんの妻のアドバイスで塩を振りかけてみたところ、さらに甘みが増して驚き、店に出すことを決めたという。

 大島トマトは大島造船所(西海市)で作られている高級トマト。水分制限して生産され、通常のトマトの3~4倍の糖度を持つ。出荷時期は毎年2月~5月中旬ごろまでで、ほとんどが首都圏へ出荷されるため長崎の市場に多くは出回らないという。同店も毎回予約をしてトマトを購入している。大島トマトの貴重さを知っている客がケーキと一緒にディスプレーしているトマトを求める場合もあるが、「これは売り物ではありませんと断る」と荻田さんは笑う。

 価格は1個380円。大島トマトが出荷される5月中旬ごろまでの限定販売。営業時間は11時~20時。

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