長崎セントラル劇場(長崎市万屋町、TEL 095-823-0900)で4月7日から始まる映画「ヒロシマ・ナガサキ ダウンロード」の上映に合わせて、長崎の市民団体「長崎新社会人ネットワーク」が関連イベントを開催する。長崎での劇場公開は初。
同作品は、メキシコのティファナを拠点に映像活動している竹田信平監督(33)と友人が、北米と南米に住む被爆者の体験を5年間かけて取材した様子を収めたドキュメンタリー映画。被爆後にかつての敵国アメリカへ移住した日本人としての差別、被爆者としての差別など、戦争を経験していない世代が被爆者の気持ちを受けてどう伝えるのか葛藤する姿も映し出す。「ダウンロード」というタイトルには「伝えたい」という監督の思いも込められているという。
上映時間に合わせ、7日・8日の朝8時から朝ヨガと朝食(参加費2,000円)+映画鑑賞、7日の18時50分から映画鑑賞+異業種交流会(同500円)、10日18時50分から映画鑑賞+監督を囲む交流会(同500円)を予定する。10日は映画館で竹田監督の舞台あいさつも予定。映画鑑賞チケットは別途購入する必要がある。
同作品の長崎上映が決まり、長崎の平和活動がきっかけで知り合った同団体代表の永吉由加子さんへ竹田さんから上映PRの協力を求めたことがきっかけでイベント開催が決まった。
永吉さんは「私たち若者が『平和』『戦争』『原爆』というものをどう捉えて、どう取り込んでいくかということが課題。私たちと同じ世代の監督が被爆者と直接触れ合って考える姿を見ることで、より身近に感じられるのでは。たくさんの人に映画を見ていただき平和について考える機会になれば」と訴えかける。
問い合わせは永吉さん(TEL 090-7453-5520)まで。上映は今月13日まで。