長崎で「トイレ・シンポジウム」-みんなにやさしいトイレ文化の拠点に

JR長崎駅構内の女子トイレ入り口。のれんでさりげない気配りがされている(画像提供=実行委員会)

JR長崎駅構内の女子トイレ入り口。のれんでさりげない気配りがされている(画像提供=実行委員会)

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 長崎のトイレ事情について考察する「みんなにやさしいトイレ会議・第2回シンポジウム」が6月30日、長崎市立図書館(長崎市興善町)で開催される。

手が不自由な人も紙が取りやすいように配慮されたトイレ(画像提供=実行委員会)

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 実行委員長の竹中晴美さんは、25年前に自ら企画提案した屋外イベントに関連して長崎の公衆トイレの実態を1年がかりで調査し行政に提出。これがきっかけとなり、公衆トイレの改修などが行われた。しかし、外観が立派になった反面、女性にとっての使い勝手など改善すべき点が多く残り、問題提起のために実態調査本「まあだだよ」を出版。大学のテキストに採用されるなど全国的には話題になったが、実際には長崎の公衆トイレ事情が変わらないことにじれったさを感じ、昨年3月、有志で同実行委員会を組織し活動を再開。今年3月には第2回トイレ会議を開催した。

 「みんなにやさしいトイレ会議」の視点は、「新設トイレの基準提案」「改装トイレの基準提案」「利用者側への提案『マナーアップ作戦』」の3つ。「安心・安全でみんなにやさしいトイレ」をコンセプトに「入りたくないトイレ」から「入りたいトイレ」への改革を目指している。

 シンポジウムでは、日本トイレ協会会長の平田純一さんが「長崎からトイレ文化を発信しよう」と題して、同副会長で設計事務所社長の小林純子さんが「学校のトイレ」と題して、それぞれ基調講演を行う。

 竹中さんは「使う側の声を届けないと公衆トイレは改善されないし、長崎のトイレ文化は進化できない。お金をかけるばかりでなく手と心をかけてほしい。一人でも多くの参加を」と呼び掛ける。

開場14時、開演14時30分。参加費500円。問い合わせは同実行委員会(TEL 095-821-7663)まで。

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