稲佐山公園野外ステージ(長崎市大浜町)で8月6日、音楽イベント「夏・まだまだ長崎から2012」が行われる。
長崎市出身の歌手・さだまさしさんが同じ場所、同じ8月6日の「広島原爆の日」に長崎から音楽で平和を祈るイベント「夏・長崎から」を2006年まで20年間行い多くの市民を無料で楽しませてきた。その精神をシンガーソングライターの川田金太郎さんが引き継ぎ、2007年から毎年行っている同イベント。規模は縮小したが、多くの支援者らに支えられて続いている。
今年の出演者は佐賀大学ハワイアン研究会、長崎女子高校・龍踊り部、みほりょうすけ、稲山訓央、Hamayan&、佐田玲子、川田金太郎の7組。佐田玲子さんは、さだまさしさんの実妹。
主催する川田さんは「さださんは『私は20年間種をまいた。今度は長崎の人たちが芽吹かせてくれるかどうかだ』との言葉を残している。純粋に平和に感謝し、主義や主張によらず集まった人たちがみんなで歌を楽しめるのは平和だからこそ。規模は小さくなったが、趣旨に賛同してくれたアーティスト、スタッフ、全国から応援していただくたくさんの人たちに支えられてきた」と振り返る。
支援者の男性の1人は「川田さんの一生懸命な姿を見ていると応援せずにはいられなくなる。今年は月曜日の夕方というタイミングだが、1人でも多くの人に参加してもらいたい」と話す。
川田さんは「さださんから『規模や形じゃないよね。気持ちだよね』と励ましの言葉をもらった。続けることにこそ意味があるので、背伸びせず、自分が続けられる範囲で継続することを決めた。仕事帰りにぜひ稲佐山に遊びに来てほしい」とも。
開場16時、開演17時~終演20時。入場無料。