長崎から広がった漫画「ペコロスの母に会いに行く」のキャラクターが描かれた看板が長崎市内に設置され、通行人の目を楽しませている。

反対面には打ち合わせ場所を探すペコロスの姿

　描かれているのは原作者の岡野雄一さんが自身を漫画の中でキャラクター化した「ペコロス岡野」。不動産業のサンビル興産（長崎市籠町）が同市江戸町のビル内に11月に開いた「シェアオフィス江戸町」の看板に描かれている。同社の一ノ瀬恵介社長が岡野さんに依頼して製作した。

　看板はビルの入り口横の歩道沿いに設置。形は立方体で、三面が歩道から見える。一面にはシェアオフィスの内容と「ここはよかね」と呟（つぶや）くペコロスが描かれている。反対面には「まちなかで仕事や打ち合わせのできんかな」と考えるペコロスが。残りの面には室内写真などが紹介されている。11月30日に行われた、岡野さんと一緒に同映画のロケ現場などを歩く「ロケ地さるく」でも同看板の前で多くの参加者が記念撮影していた。

　「多忙な岡野さんだが快く引き受けていただいた。人の役に立つ息の長い施設にしたい。看板は通行する人に『ホッ』と目に止めてもらえれば」と一ノ瀬社長。

　シェアオフィスは同ビル5階。防音を施した商談室2室やブーススペース6席、3畳程度の個室6室などを備える。無線LANやコピー機なども設置し、空いている部屋、席を利用する。住所の利用や会社登記も可能。会員制で会費は月額8,800円（光熱費込み）～。7時～22時に利用できる。起業や新規事業を考えている人などが対象。平日のみ利用できる1日体験（1,000円）もある。問い合わせは同社（TEL 095-827-2223）まで。