長崎・銅座町の「フォーク酒場1970」(長崎市銅座町、TEL 095-824-6452)が今月で3周年を迎え、1月23日~25日に記念ライブを行う。
スナックを経営していた榎島英巳さんが店を改造して2011年1月21日にオープンした同店。以前からフォーク世代が気軽にギターを弾いたり、ライブを楽しんだりする店の構想を温めてきたが、オープンから1カ月半後の3月11日に東日本大震災が発生。榎島さんは自分たちでも何か被災地のために役立つことができないかと、NBC「がまだせラジオ」パーソナリティーでフォークシンガーの川田金太郎さんに相談して義援金ライブを企画。売り上げの一部を義援金として寄付した。大阪の民放ラジオ局から突然電話があり、関西方面から九州へ旅行する人に面白い店を紹介する番組に電話出演するよう依頼されたこともある。放送後は関西方面から出張で長崎に来る人の中に度々訪れるようになった人も。現在、同店は自分で演奏したり、仲間の演奏を聞いたりして楽しむ幅広い世代のフォークファンに支えられている。
榎島さんは「オープンした時は、やっと思い通りの店が出来たという思いだった。大変なことはいろいろあるが3年間はあっという間。県外からわざわざ来店してくれる人も少なくないのでありがたい」と振り返る。昨年は長崎出身の歌手・竹本孝之さんや、1979(昭和54)年のヒット曲「ほほにキスして」で知られるシンガーソングライター・水越けいこさんを招いてライブを開いた。「2月23日には『メモリーグラス』の堀江淳さんもライブに来てくれる。往年のスターがこの小さな店で歌ってくれるなんて本当に幸せ」とも。
日替わりゲストで行う今回の記念ライブ。23日のゲストは川田金太郎さん、24日は沖縄フォーク村・初代村長の佐渡山豊さん、25日はフォークデュオ・元「とんぼちゃん」のよんぼちゃん。各日とも20時開演で20席限定。料金は飲み放題付きで4,000円(25日のみ5,000円)。