長崎市内のATM(現金自動預払機)に現金を忘れたまま離れた男性が10分後に戻ったところ、手付かずで無事だった出来事をフェイスブックに投稿。短時間で300件を超える「いいね」が集まり、「さすが長崎だ」と話題になっている。
現金を忘れたのは長崎市在住の警備会社社長・城健次さん(55)。城さんは3月4日の日中、市内のATMで現金数万円を引き出し、うっかりそのまま現金を忘れて立ち去った。約10分後、財布に現金を入れていないことに気付き慌てて戻ったところ、現金はATMの横にそのままの状態で残っていた。ほぼ諦めかけていた城さんは強く感激し、その様子を携帯のカメラに収めてフェイスブックに投稿。短時間に300を超える「いいね」が集まり、多くのコメントが寄せられた。
コメントには「よかった。日本ならではですね」「長崎人よ!素晴らしい」「すごい。やっぱり長崎いい所ですね」「さすが安全の町長崎ですね」など、日本や長崎を称賛するものが多い。中には「私の義母は30万円おろして取り忘れ、後で戻った時にはなかったそうです」「私は通帳を見つけて困りました」「一昨年、ATMの床に2,000円が。3カ月後に警察署で受け取り、すぐそばの市役所に行き、5,000円を東日本大震災に寄付。確定申告で寄付金控除を受けました。ちょっといい気分の1年でした」(以上、原文ママ)など自身の体験を書き込むものもあった。
城さんは「場所がATMだったので、実際は監視カメラの抑止力があったのだろうと思う。実は数年前にも夜中に自宅前でタクシーから降りた際に数十万円入った財布を落としたらしく、翌朝早い時間に交番からの電話で起こされた。散歩中の方が届けてくれたらしく、この時も言葉にならないほどうれしくて感動した」と振り返る。「しかし本来は自分自身が気を付けなければならないこと。警備会社の社長として示しがつかない。今後このようなことがないように猛反省している」とも。