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長崎・高島でトマト収穫体験イベント-島内史跡・養殖場見学も

収穫体験の家族参加者

収穫体験の家族参加者

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 たかしま農園(長崎市高島町)が3月30日、同ファンクラブ会員のうち希望する30家族を招いて「トマト収穫体験会」を開いた。

収穫済みのトマトをコンテナに集める参加者

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 ファンクラブは昨年12月1日から今年1月15日に先着100人で募集し、すでに締め切っている。会員には、3月上旬に糖度8度前後のトマト大箱(約3.5キロ)を、4月上旬に糖度9度以上の同量のトマトを、それぞれ1箱ずつ宅配する。通常の販売価格は1万5,000円程度に相当するが、会費は1万2,000円。

 同体験会は4月上旬に予定されている宅配に代わって、会員が自ら収穫して持ち帰る体験ができるもの。島内巡りや昼食会もあることから体験会を希望する30組の会員が家族とともに参加。参加者は103人に達した。乗船料金など現地までの交通費を負担する以外、参加費は無料。

 参加者は高島港ターミナルに到着すると約50人ずつ2班に分かれ、A班は収穫体験ハウスへ移動、B班は巡回バスに乗って島内の史跡やヒラメ養殖場などの見学に出掛けた。体験ハウスでは職員の指導を受けながら手渡されたハサミやビニール袋を持って、思い思いにトマトを収穫する参加者たち。「今、手に持っているトマトは食べてもいいですよ」と職員が促すと笑顔を浮かべながらパクリ。子どもたちが喜ぶ様子をカメラに収める親子連れの姿が目立った。その後、出荷用に収穫したトマトを担当職員が待つ場所へ運ぶ子どもたちの行列ができた。集荷されたトマトはコンテナに積み上げられ選果場に運ばれた。

 選果場に移動したA班は選果や糖度選別などを体験。ベルトコンベヤーにトマトを載せながら、瞬時に糖度別に選別される様子を目の当たりにした子どもたちが歓声を上げた。子どもたちは選果機にトマトを入れる側と、選別されたトマトを箱詰めする側に分かれたが、入れる側の子どもが面白がってスピードを上げるため、選別側の子どもが間に合わず「ちょっと止めてよ」と叫ぶ場面も。見守る大人たちから笑い声が漏れた。

 一通り収穫体験を終えたA班は、島内見学に出発。島内見学を終えたB班は、およそ45分遅れで同じ収穫作業を体験。その後、全ての体験を終えた全参加者が合流して民宿五平太で昼食会が開かれた。

 昼食会のメニューには「ヒラメの刺し身」「ヒラメの天ぷら」「すし」「たかしまトマトを使ったパスタ」「ハートの女王のスライス」が並んだ。小さな子どもが大きなヒラメの天ぷらを一口で食べようとする様子に周りの大人たちは爆笑。終始、和やかな雰囲気の中で1時間ほどの昼食会が終了した。昼食を終えた参加者たちは選果場に移動。1組ずつ持ち帰り用のトマトの大箱を受け取ったが、多くの参加者がさらに追加で買い求め、選果場の中が人であふれた。

 同農園を運営する崎永海運の北川栄太・企画室長は「楽しんでもらえてよかった。特に子どもは一生の思い出になると思う。4月1日から300箱限定のトマトを用意しているので、体験の様子を見ながら味わってほしい」と話す。収穫体験会の様子はホームページでも紹介する。

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