長崎在住の男性が6月初旬、男児向けTシャツ通販サイト「World National Boy」をオープンした。
店主の吉田典史さん(30)は小学校2年生と4歳の男児の父親。通販サイトの立ち上げについて、グラフィックデザイナーでもある吉田さんは「以前からモヤモヤした構想はあったが、性格上なかなか重い腰が上がらなかった」と振り返る。息子たちに着せる服を選ぶ時、「市販の製品はデザインが詰め込まれている」と常に感じていたという。
「市販の同じものばかりでは面白くない。職業柄、デザインに余白がほしい。自分の子に着せたいものを自分の手で作れないか」。そう感じた吉田さんは、30歳になったのを機に重い腰を上げた。「Tシャツなら始めやすい。取りあえず気に入った2点で始めて、少しずつバリエーションを増やしたい」と話す。
ブランド名を直訳すると「世界国家的少年」。男児用の子ども服を連想する言葉にしたかった吉田さんは「Boy」という単語にこだわった。「国民的美少女」を、もっと大きくイメージした少年版だという。男児向けブランドだが、女児でも似合うデザインの赤い生地も用意した。ラインアップは、ロボットのトラがいる未来の動物園をイメージした赤い生地の「Tiger(ROBOT ZOO)Tee」と、むちを持ったサーカス団のクマが地球で玉乗りをしているグレー生地の「Circus Tee」の2種類。価格はいずれも2,800円。サイズは10センチ刻みで90センチ~130センチ。サイズによっては売り切れになる商品もあるという。
吉田さんは「楽しまなければ意味がない。商売を先行させようとは思っていないので気負わず続けたい」とほほ笑む。