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長崎の飲食店と塾がコラボで「グルメ予備校」開校-食事付きで英数受験対策

体験授業の様子。講師は関口良嗣さん

体験授業の様子。講師は関口良嗣さん

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 長崎中通り商店街にあるすき焼き・てんぷら専門店「濱膳」(長崎市古川町)で11月、英語と数学の大学受験対策授業に食事をセットした「グルメ予備校」が開校した。

てんぷら定食

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 同店の店主・岡村文意さんは、若いころに薬学部を目指して猛勉強をした経験がある。「受験生の気持ちはよく分かる。勉強すれば腹も減る。腹が減っては戦ができぬ。菓子パンなどで済ませる受験生が多いので、板前の自分が栄養あるおいしい食事を提供してやろうと思った」と企画意図を説明する。同店に隣接するオリジナルポップコーン専門店で行われている英会話の「カフェ・レッスン」を提供するオフェリア・インターナショナル(江戸町)の関口良嗣社長と偶然出会ったことがきっかけ。江戸町の同塾では受験対策授業も行っている。

 「関口先生が外に立っておられたので『何をしているのですか』と尋ねたら英語塾をやっていると。立ち話だったが、受験生においしい食事を提供したいと思っていることを明かしたところ、『面白い』とあっという間に意気投合した」と岡村さん。関口さんは「自分も英語だけでなく、数学の先生と一緒に授業ができないかと考えていた。アイデアが面白かったので、すぐに話に乗った」と笑顔を見せる。

 本格開校に先立ち、高校2年生の男子生徒2人が英語の体験授業に臨んだ。店内の座敷に用意されたホワイトボードの前で英語の授業を体験した後、出来たてのすき焼きに舌鼓を打った生徒らは、「英語は得意ではなかったが、分かりやすくて面白かった」「部活がバレーボールなので腹が減る。おいしいしボリューム満点なので、親が許してくれれば受けてみたい」と感想を話した。

 開講日は毎週土曜。18時30分から自習、19時から数学の授業が始まる(70分)。食事を楽しんだ後、20時50分から英語の授業(70分)。月謝は1科目1万9,000円(食事代含む)。2科目セットは3万6,000円。食事は「すき焼き」「てんぷら」のいずれかを岡村さんが選んで提供する。

 関口さんは「高校生は食べ盛り。おいしい食事に笑顔もこぼれる。英数のみだが、受験生を持つ保護者の方に広く伝えたい」とも。

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