長崎県美術館(長崎市出島町)で開催中の「木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心」の入場者が3月17日、1万人を突破した。
今月6日にスタートしたばかりの同展は、タレントの木梨さんがアート制作を始めた1994年ごろから最新作まで、およそ300点のドローイング、オブジェ、映像などの作品を展示する。約1000点に及ぶ小さな妖精をモチーフにした「フェアリーズたち」は長崎会場で初披露された作品。主に段ボールを使い、手でちぎったり細かい細工を施したりしている。昨年5月に東京会場からスタートし、石川、岩手、兵庫を巡回。長崎会場では開催11日目にして入場者1万人を突破した。
1万人目の入場者は長崎市内に住む高校3年生・橋本怜奈さん(18)。木梨さんの大ファンだという橋本さんは、同級生と3人で同館を訪れた。「間もなく大学進学でそれぞれが別々の道に進む。3人の高校生活最後の記念に来場した。私が1万人目なんてびっくり」と話す橋本さん。「木梨さんは明るくて面白い。芸術の才能にもあふれていて、すてきな人。これから作品を見るのがとても楽しみ」とも。
主催者から贈られた記念品を笑顔で受け取った橋本さんは「専門的に勉強したわけではないが、アート作品を見るのは大好き。特に木梨さんの段ボールアートを見てみたい」とほほ笑む。
開館時間は10時~20時。観覧料は、大学生以上=1,100円、中高生=800円、小学生以下無料。4月12日まで(3月23日は休館)。