タクシー・交通業界のDXを推進する株式会社電脳交通(本社:徳島県徳島市、代表取締役社長:近藤 洋祐、以下「電脳交通」) は、長崎県佐世保市黒島において公共交通の課題解決を目的として2025年11月から実施されている公共ライドシェア実証実験に、電脳交通が提供する国土交通省認可のクラウド型点呼システム「電脳点呼」が導入されたことをお知らせいたします。

本実証実験は、令和7年度に国土交通省が推進する「交通空白」解消に向けたパイロット・プロジェクトに位置付けられており、 離島地域における交通空白の解消と、持続可能な地域交通モデルの確立を目的として実施されます。 遠隔点呼システムの導入により、運行管理者が現地に常駐できない環境でも、遠隔による点呼の実施が可能となり、安全性を確保しながら効率的な運行管理を実現する仕組みが構築されます。
■背景
長崎県佐世保市黒島は、北松浦半島の南西沖合に位置し、佐世保市本土から約12km離れた九十九島最大の島です。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」にも登録されており、豊かな歴史と自然、観光資源に恵まれた地域です。
一方で、佐世保市の調査(※)によると人口はわずか296人で、そのうち65歳以上が52.6%を占めるなど高齢化が進行。約40年前に有償旅客事業者が廃業して以降、島民同士の共助によって移動手段を維持してきましたが、人口減少や免許返納者の増加により、生活の足や観光移動手段の確保が困難な状況が続いています。
こうした課題を受け、佐世保市では、公共ライドシェアの実証実験の事業が国土交通省の「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクトに採択され、令和8年度の本格運行を見据え取り組まれています。
(※):佐世保市町別の推計人口(令和7年9月1日時点)

■実証実験の概要
本実証実験の詳細については、佐世保市公式ホームページにてご確認ください。
https://www.city.sasebo.lg.jp/tiikimirai/koukou/kuroshima.html
■クラウド型点呼システム「電脳点呼」について
電脳点呼は、電脳交通が開発したタクシー事業者向けクラウド型点呼システムです。
現場のドライバーや運行管理者の使いやすさを第一に、タクシー会社の意見を最優先して実証・改善を重ねてきました。
本システムでは、乗務前・乗務後の点呼を遠隔または自動で実施できるため、運行管理者の常時配置が不要になり、点呼業務の効率化と省人化を実現します。
さらに、当社のタクシー配車業務委託サービス「タクシーCC」と組み合わせることで、早朝や夜間など管理者が配車管理を兼務している時間帯でも、最小限の人員で運行管理できる体制を構築し、さらなる省人化につながります。
※乗務前自動点呼認定申請中
「電脳点呼」資料請求

電脳点呼のシステム構成図
■株式会社電脳交通の概要
所在地 :徳島県徳島市寺島本町西1丁目5番 アミコ東館6階
設 立 :2015年12月
代表者 :代表取締役社長 近藤 洋祐
従業員 :201名 (2025年3月末時点)
資本金 :1億円(2025年4月末時点)
主要株主:阿波銀キャピタル株式会社、株式会社阿波銀行、いよぎんキャピタル株式会社、Uber Technologies, Inc.、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、エムケイ株式会社、株式会社沖東交通、国際自動車株式会社、GO株式会社、三和交通株式会社、株式会社JR西日本イノベーションズ、JR東日本スタートアップ株式会社、JPインベストメント株式会社、四国旅客鉄道株式会社、第一交通産業株式会社、大和自動車交通株式会社、つばめ自動車株式会社、株式会社徳島大正銀行、株式会社ブロードバンドタワー、三菱商事株式会社
※五十音順に記載しております。個人株主を除いた法人株主のみの掲載となります。