長崎港に隣接する「夢彩都横おくんち広場」(長崎市元船町)で8月29日、音楽イベント「ジャンブロックス 夏祭り」が開催される。
長崎くんちのお旅所として知られる会場で開催される同イベント。主催する「JUMBROX(ジャンブロックス)」は長崎在住の女性グループ。ダンスを通じて知り合った、年齢も職業もさまざまな女性7人で構成する。
同グループのモットーは「Better together. Give you all」。「一人よりみんなで、情熱でつながり、全力を尽くせ」と呼び掛ける。大掛かりなイベント運営は初めて。
グループ名の語源は「Jumble」(いろいろな、ごちゃごちゃ、分別なく集まる)、「Brother」(仲間、同志)、「Rox」(最高、いかした)を「Bond」(結束、絆、縁)で結び、「x」(無限大の可能性)につなぐこと。「一人ではどうにもできない難しいことでも、誰かとつながり合うことで可能性が見えてくる。それをみんなで作り出そうという意味を込めた造語。正確な英単語ではないという突っ込みは、どうか許してほしい」とASAMIこと、リーダーの井藤麻美さんは笑顔を見せる。
「できないと思えば何もできないし、できると思えば何でもできるはず。そんな気持ちから、誰もが楽しめて、誰もが元気になれる音楽イベントにしたい」と、昨年末にクラブイベントとして少人数で行ったものを第1回とし、同会場での音楽イベントとして新たに企画した。
メンバー最年少、19歳の「Fu」さんは「ともかく、ばか正直」と自己分析する。「とても人見知りだが心の中は人と関わりたい気持ちでいっぱい。人の笑顔が何より大好き。イベントの立ち上げに関わらせてもらい、心から感謝」とほほ笑む。「MASAKO」さんは夫と子どもの3人暮らし。「気づけば20年、ジャニーズの追っかけを続けている」という。「COCORO」さんは「小学生のころ、ダンスを始めていろいろな出会いを得た。長崎が盛り上がれば」と力を込める。そのほか、「どこかにやる気スイッチがある」という「YUKA」さん、「宝塚命、通称ヅカファン」の「HANAE」さん、「いつか海外で暮らすのが夢」と意気込む「LILY」さん。イベントの企画から準備、当日運営までそれぞれが分担して取り組むが、それぞれに家庭の事情や仕事を持つため「なかなか進まない」という悩みを共有する。
「多くの人たちの協力があったからこそ、何も知らない私たちが開催できるところまで進むことができた。このことに一番に感謝したい。最初から最後まで勉強しながらのイベントになると思うが、主催するみんなで協力してくれた皆さんに楽しさの恩返しを必ずする」と井藤さん。
当日プログラムには、地元長崎のさまざまなジャンルのダンスステージや地元シンガーによるショータイムが並び、ダンス以外にも早食い競争や琉球太鼓パフォーマンスなども予定する。スペシャルゲストには、タレントの武田真治さんとDJのDAISHI DANCEさんが登場。息の合ったパフォーマンスで会場を盛り上げる。
武田さんは映画「御法度」(1999年日本映画)で沖田総司を演じ、ブルーリボン賞助演男優賞などを受賞。バラエティー番組で個性あるキャラクターを演じるなど、幅広く活躍する。2011年、サックスプレーヤーとしてDAISHIさんと「ALL IS FINE」をリリース。そのほか、多くのアーティストともセッションする。
DAISHIさんは札幌を拠点に活動するハウスDJ・プロデューサー。東京のWOMB、VISIONなどでレギュラーパーティーを開催するほか、大阪、京都、福岡、韓国など国内外の大型施設でレギュラーDJを務める。
会場には20店ほどの飲食店が並ぶほか、バスケシューティングゲームやヨーヨー釣り、スーパーボールすくいなどのゲームコーナーも用意する。
井藤さんは「このイベントで夏の終わりを大いに楽しんでもらいたい。私たちにはまだまだ実績がないが、皆さんに楽しんでもらえるイベントとして成功させるために全力を尽くす。それでも力足らずな未熟者なので、当日も含め皆さんの力をお借りすることばかりかもしれない。どうか、ご協力をお願いします。」と呼び掛ける。
開催時間は12時~21時。入場無料。