長崎の五島うどんの店「つきみ亭」(長崎市住吉町)を経営する松本勘二さんが作詞作曲した「あした天気にな~れ!」が、地元FM局の番組テーマ曲に採用された。
松本さんは若いころ、東京で音楽活動をしていたが事情で長崎へ帰って来た。うどん店を経営しながらも音楽への情熱は捨てきれず、地元の地名などを読み込んだ曲を次々に作っている。地元の音楽仲間にも恵まれ、ライブ活動を行ったりしている。
「じげもん(地元の人)が思わずクスっと笑えるような曲を作りたかった。長崎にもっと笑いを取り入れられれば、もっと元気になるのでは」と松本さん。隣町の時津町でカレー店を営む仲間などと数人でバンド「まつもとかんじ&カレーうどん」を結成。時津町にある市場の情景を歌った「時津中央市場」などを同町の夏祭りなどで披露。地元の人たちがおなかを抱えて笑いながらも、真剣に聴いてくれたという。
2007年11月、初のアルバム「毎日のなかで」を発表。「毎日のなかで」「時津中央市場」「白い自転車で」など12曲を収め、随所に細かい地名を織り込んだ。昨年9月にはセカンドアルバム「あした天気にな~れ!」をリリース。タイトル曲のほか、「僕のバラード」「ウキウキ交差点」「君といっしょなら」など12曲を収める。
この中から、「あした天気にな~れ!」がコミュニティーラジオ、長崎市民エフエム放送で9月1日から始まる新番組「みんなのラジオ」(月曜~金曜、正午~)のテーマ曲に採用された。採用の理由について、同局担当者は「我々は限られたエリアをカバーする小さな放送局。大手のメディアにはかなわない。この曲には地元以外の人には全然分からない世界が広がっており、地元人だけにしかウケない。これはすごい曲を見つけたと思い、すぐに松本さんに連絡を取り番組での使用許可をお願いした」と振り返る。
「まだ内緒だが、近々第3弾のアルバムを発表する予定。ラジオに採用してもらえたので、これからはますます調子に乗っていこうと思う」と語る松本さん。目標については、「やはりりミュージシャンなので、武道館しかないでしょう(笑)」と意気込む。