長崎の繁華街近くにある美容室「Heaven(ヘブン)」(長崎市魚の町、TEL 095-829-3887)が4月から毎月第3日曜日に「ときどきマルシェ~Heaven's Kitchen」を始めた。
店主の加賀江成光さんが企画運営し、月に一度だけ店内の美容設備類を片付け、代わりに旬の新鮮な野菜、スローフードな商品などを並べる。
2回目となる5月15日に開催されたマルシェには加賀江さんの思いに共感する彩園(野菜・苗・栽培相談)、ティア長崎銅座店(弁当・食料品)、ハルピザ(手作りピザ)、ぽとり(手作りクッキー)、まなびのパン(天然酵母パン)、釜木さん(木工家具)が参加。加賀江さんも畑や山で収穫した旬の野菜を販売した。
加賀江さんの目標は、日本の食料自給率を上げる活動を農業従事者以外から楽しみながら広げること。その方法の一つがマルシェの開催だという。「小さなプランターで野菜を育てることも自給率アップの一つ。普段の生活の中で『楽しく作って、楽しく食べる』ことが子どもの食育にもつながる」という。
自給率アップの輪を広げるため、会員制グループ「米米倶楽部」を作った。長崎市琴海町に畑を借り、会員とともに野菜や米作りなどに励んでいる。家族連れの会員参加も多いという。
「日本は自給率が低いといわれるが食べ物は余っている。田植えや稲刈りの体験だけではなく、食物を育てて食べるまでの過程全般を通して『食の楽しさ、面白さ』を経験してほしい。普段の生活の中に『農業』があれば食のありがたさを身近に感じるはず」と言葉に力を込める。
次回マルシェ開催は6月19日。10時~15時。米米倶楽部では随時参加者を募集している。問い合わせは加賀江さんまで。