長崎のベンチャー企業「にんじんネット」(長崎市出島町)は5月29日、長崎市内の商店街で無線LAN利用を無料で提供するサービスが始まったのを記念して2時間のラジオ特別番組を放送する。
「にんじんエリア」と名付けられた同サービスは、経済産業省の「地域商業活性化事業」の助成を活用して行われるもので、商店街のエリア内でスマートフォンなどの携帯端末を無線LANに接続すると商店街ごとに用意されたポータルページが開き、グルメやショッピング、街のニュースなどの地域情報にアクセスできるもの。利用者は無料で利用でき、事業費の大半は広告収入で賄う仕組み。
ラジオ番組を放送するのは長崎市民エフエム放送。長崎県立大学シーボルト校情報メディア学科の学生らが商店街の無線LAN環境を利用してネット経由で商店街とスタジオを生中継して番組を盛り上げる。
同日は長崎駅前商店街などから生中継を予定し、大学生が商店街で働く人や訪れた人にインタビューしたり、無線LANの利用状況などをレポートしたりする。今月14日には新大工商店街(新大工町)から2時間番組を放送しており、当日の放送はユーストリームで見ることができる。
にんじんネットの藤澤千絵社長は「これからスマートフォンの利用がますます高まるのは必至。コンテンツはまだ準備中のものが多いが順次充実させていく。若い人がラジオを聴いて、一人でも多くの方が商店街に足を運んで無料で利用してくれれば」と期待を寄せる。
放送時間は13時~15時。