見る・遊ぶ

長崎・網場で「ひがなが花火祭り」復活へ CFで協力呼びかけも

CFへの協力や来場を呼びかける小松さん

CFへの協力や来場を呼びかける小松さん

  • 11

  •  

 「第1回ひがなが花火祭り」が8月30日、長崎ペンギン水族館(長崎市網場町)第2駐車場で開催される。

[広告]

 1982(昭和57)年、長崎市全域に大きな被害をもたらした長崎大水害では八郎川や日見川が氾濫したことで東長崎地区一帯も浸水し、土砂災害も発生。102人の死者・行方不明者が出た。犠牲者への慰霊と復興を願い、翌年から花火大会を開催し、夏の終わりの風物詩として親しまれてきたが、2019年を最後に途絶えていた。

 「地域で親しまれてきたイベントを復活させ、大水害の記憶を次世代に伝えたい」と東長崎商工会青年部が中心となって実行委員会を立ち上げた。長崎市東部の東長崎地区と茂木地区の20歳~45歳の若手経営者40人ほどが所属する同青年部。2年ほど前に同青年部の部長に就任した小松秀充さんは「子どもの頃から親しんできた花火大会。コロナ禍を経て、現在では各地区での夏祭りなどが行われてきたが、東長崎地区が一体となって盛り上がるイベントがなくなっていた。かつての花火大会の輝きを取り戻したいという思いで復活に向けて動き出した」と振り返る。

 イベントでは網場港の堤防から約2000発の花火を打ち上げ、夜空を彩る。会場では東長崎商工会が主催して「ひがながマルシェ」を同時開催してイベントを盛り上げる。当日は長崎ペンギン水族館も夜間開園し、園内からも花火を楽しめるようにする。

 花火価格の高騰に悩まされながらも協賛者集めに奔走してきた小松さんたち。現在、イベントの拡充に向けてクラウドファンディング(CF)でも支援を呼びかけている。

 「東長崎地区の子どもたちに『自分たちの街にも花火大会がある』と胸を張ってもらうと同時に、地域の人々が集い、交流を深めるイベントでもある。失われた地域の活気を取り戻し、明るい未来への第一歩を踏み出したいという願いを込めて準備を進めている」と小松さん。CFへの支援を呼びかけると同時に、「当日は家族や仲間と訪れ、楽しんでもらえれば」と鑑賞を呼びかける。

 開催時間は16時~20時30分。花火の打ち上げは20時~を予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース