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大村湾でカヌー・SUP ツーリング 今年は「安全に楽しく遊ぶ」をテーマに

SUPを楽しむ参加者ら

SUPを楽しむ参加者ら

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 「大村湾カヌー・SUPツーリング」が9月20日、大村湾南部の時津町沿岸で開催された。

安全講習の様子

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 同イベントは、「次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる」ことを目的に日本財団が取り組む「海と日本プロジェクト」の一環で、一般社団法人「海と日本プロジェクトinながさき」が実施する大村湾ワンダーベイプロジェクトの企画の一つ。「穏やかでカヌーやSUPを楽しむのに適した大村湾で夏の終わりに遊び尽くすのと同時に、毎年起きている海難事故の実態を知ってもらい、安全を身につけてもらおう」と企画した。

 当日朝、時津町B&G海洋センター(時津町日並郷)に28人が集合。併設するプールで行われた安全講習にはライフセーバーの資格を持つ冨田充さんを迎えた。「このプロジェクトに携わるようになって超閉鎖性海域といわれる大村湾ならではの魅力や海の豊かさを知った」と話す冨田さん。「大村湾はカヌーやSUPに最適なので多くの人に楽しんでもらいたいが、まずは安全に身を守る術を身につけて『安全に楽しく』遊んでほしい」と話し、プールに浮かべたSUPボードを使ってライフジャケットの着用法や落水時の対処法などを説明。「自分で対処する方法を知ってもらいたいが、自分ではどうにもならないと感じたときは、すぐに助けを呼ぶことも大切。駄目だと思ったら誰かを頼ってほしい。自分の存在を見つけてもらうにはホイッスルが有効なので、身につけておいてほしい」と訴えた。「近年各地で大規模な自然災害が発生していることから防災バッグを購入する人も増えているが、使い方まできちんと理解している人は少ない。安全のための装備を持っているだけでなく、いざという時に『使える』ことが大事」とも。

 艇庫に移動した参加者はインストラクターからカヌーやSUPのこぎ方について指導を受けた後、順番にカヌーやSUPに乗り込み大村湾へと出かけた。当日は強風で通り雨や雷雲が発生する可能性もあったことから施設周辺の海域のみでの開催となった。初めてのSUPにうまく乗ることができず参加者からは「怖い」という声も聞かれたが、10分ほどすると少しずつ慣れて、立ちこぎに挑戦する参加者の姿も見られた。

 大村湾ワンダーベイプロジェクトの神崎夏子さんは「大村湾を好きになって、環境を守っていくために考えてもらう機会になればと始まった企画。今年は安全講習にも力を入れた。海を安全に楽しんでもらえれば」と話す。

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