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長崎県美術館で海洋ごみ使ったワークショップ 大学生らが企画

来館を呼びかける古瀬さん

来館を呼びかける古瀬さん

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 「ヒミツの海×LABO きみとまもる海の世界」が10月24日・25日、長崎県美術館(長崎市出島町)2階アトリエで開催される。

試行錯誤を重ねている海洋プラスチックごみを使ったタイル

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 長崎の海ごみ問題に取り組む長崎大学経済学部の西村宣彦教授のゼミに所属する6人が同ゼミの一環で兼子漁具(長崎市京泊2)と企画した同イベント。3年生の学生6人は今年4月、同ゼミの一環で長崎県内の海洋ごみ問題に取り組む同社と取り組みをスタートさせた。

 1947(昭和22)年に長崎市元船町に創業した同社は1989(平成元)年、長崎魚市の移転に合わせて現在の場所に移転。船具や漁具などを扱う専門店として漁業者や海に携わってきた。近年問題となっている海洋ごみ問題の解決に向け、アップサイクルアクセサリーの制作や販売をスタート。リサイクル事業を通してボランティアに依存しない問題解決への道を模索していた。

 同ゼミに所属する古瀬天晴さんらは同社が開発を進めている海洋プラスチックごみを原料にしたタイル建材の生産や流通に向けたサプライチェーンの構築に向けてアイデアを出し合いながら研究を行ってきた。イベントは「海洋ごみ問題をまずは多くの人に知ってもらいたい」と企画した。

 当日は小学生以上を対象に海洋ごみを使った万華鏡やアクセサリー、ビー玉迷路の制作を体験できるワークショップを行う。参加費は1回1,200円。小学1・2年生は保護者同伴。

 「謎ときゲーム」では不思議なボトルメッセージを元に3つの謎を解くと、ヒーロー認定証をもらえる。参加無料。

 「海洋ごみ問題や私たちの活動を知ってもらうきっかけにしたい」と話す古瀬さん。「『海を守る』第一歩を一緒に考えるイベントにしたい。海と未来について一緒に考えてもらえれば」と来館を呼びかける。

 開催時間は10時~17時。同ゼミのインスタグラムで事前予約を受け付ける。

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