12月のJAL便が長崎県一色に-機内誌・機内上映・機内食などで集中PR

「ジャパンプロジェクト長崎」を発表する大西賢JAL社長(左から2人目)、中川徳之シェフ(中央)、中村法道長崎県知事(右から2人目)

「ジャパンプロジェクト長崎」を発表する大西賢JAL社長(左から2人目)、中川徳之シェフ(中央)、中村法道長崎県知事(右から2人目)

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 日本航空(JAL)と長崎県は12月、JALの機内誌、機内上映、機内食、機内での通信販売などを通じて長崎県を集中的にPRする「ジャパンプロジェクト長崎」を展開する。11月18日、ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート(長崎市秋月町)で発表した。

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 観光需要の掘り起こしと地域活性化を目的として同社が全国の自治体と取り組む「ジャパンプロジェクト」。今年5月の宮崎県を皮切りに、高知県、鹿児島県、沖縄県、和歌山県、秋田県、大分県と月ごとに交代。第8弾となる12月が長崎県となる。

 期間中、国内線・国際線合わせて月間約411万部を発行する機内誌「スカイワード」12月号で、「甘いおもてなし」として長崎県を特集。ファーストクラス機内誌「AGORA」12月号でも五島うどんを特集する。併せて、国内線の機内ビデオで平戸市を上映。JALのホームページ「旅プラスなび」では「長崎絶景コレクション」を紹介する。

 国内線のファーストクラスで「長崎の食」を提供するなど食によるPRにも力を入れ、国内線の機内では日本三大珍味の「生からすみ」「うに」「このわた」の詰め合わせや「長崎俵物こだわり詰め合わせ」などを機内での通販商品として紹介。長崎空港への到着客には「和華蘭(わからん)ながさきクーポンBOOK」を進呈する。和華蘭とは、和=日本、華=中国、蘭=オランダを意味し、江戸時代から異国との交流で生まれた長崎独特の食文化を指す言葉。

 JALの大西賢社長は「昨夜は長崎の夜景の美しさに見とれた。機内誌のスカイワードやビデオなど、JALの全媒体をフル活用して12月は長崎県の魅力を大々的にPRしたい」とあいさつ。「その地域の人たちが何を発信したいのかを感じ取りたい。そのために最近は地方へ積極的に出ている」と地方との連携に意欲を見せる。

 長崎県の中村法道知事は「食と観光の魅力を発信する『来て見んね!長崎』という楽しみで多彩な企画ができた」とあいさつ。12月中、JAL国内線のファーストクラスで特別メニューとして県内産食材を使って提供する機内食(夕食)の試食では、「絶品の味。機内食ではお代わりできないのが残念」と感想を話す。

 機内食のプロデュースは、ガーデンテラス長崎ホテル&リゾートのレストラン「フォレスト」の中川徳之シェフ(43)が手掛けた。「長崎は海の幸も山の幸も豊富な県。長崎県の『いいとこどり』をすることに、とことんこだわった」と中川さん。長崎県全域から多くの食材を選び、組み合わせを意識しながらメニューを考えたという。メニューは12月の上旬・中旬・下旬と10日ごとに替わる。「中でも、中村県知事も試食した長崎料理のハトシをイメージした『長崎産の真鯛と野菜のパン重ね蒸し』にトマトソースを添えた料理(中旬)は、私が特にこだわった一品」とも。

 同プロジェクトの展開期間は12月1日~31日。

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