台風9号の影響で船の欠航などがあり、長崎港近くのホテルベルビュー長崎(長崎市江戸町1、TEL 095-826-5030)が欠航時に提供する「欠航お助け宿泊プラン」が、多くの利用客に重宝されている。
同ホテル支配人の下田亮さん(34)によると、利用客と直接接しているフロントの従業員が、「『突然の欠航で仕方なく宿泊することになり、本当に参った』という声を利用客からよくもらうという。何か自分たちでできることないか」と提案があり、検討の結果、昨年末ごろに「同プラン」の提供を始めた。
同プランでは、利用客が欠航による宿泊であることを自己申告すると、通常は1泊朝食付き、シングル5,800円を5,000円に割り引く。
「開始当初は告知ができていないこともあり利用者はほとんどなかったが、大波止での告知が浸透してきた3月くらいから利用者が出てきた。8月のお盆と重なった欠航時には、このプランも含めて100件程度の当日宿泊申し込みがあり、さすがに驚いた」と下田さん。
特に五島在住の人たちにとっては、フェリー便はまさに生活の足。夢彩都(ゆめさいと)などにまとめ買いに出てくる人も多いという。
「今回の台風に伴う欠航でも既に10件近い(当プランの)申し込みがある。しかし天候が落ち着きつつあるので、今は様子見されているのかも」と下田さん。