9月16日は「トルコライスの日」-長崎市内の70店舗が参加

レストラン・ザザビーが期間限定で提供している「伊勢エビトルコライスセット」

レストラン・ザザビーが期間限定で提供している「伊勢エビトルコライスセット」

  • 0

  •  

 50年ほど前に長崎で発祥したといわれる「トルコライス」を広くアピールするため、ながさきの「食」夢市場運動推進委員会が9月16日を「トルコライスの日」と定めた。

[広告]

 同委員会によると、明治天皇に謁見するため1889年(明治22年)7月にトルコを出発したオスマン・トルコ海軍の軍艦「エルトゥールル号」が翌年5月に最初の寄港地、長崎にやって来て、使節団と長崎市民との間で交流を深めた形跡があるという。翌月、横浜で親善の目的を果たした使節団は帰国のため9月15日に横浜を出航するが、翌16日に台風に遭遇して和歌山県串本沖で遭難。多数の犠牲者を出した。この惨事に対して地元住民が不眠不休で生存者の救助、看護や捜索にあたり、全国からも義援活動の輪が広がり、生存者は翌年無事に本国に帰ることができた。それがきっかけとなり日本とトルコの親交が深まったという史実を基に、9月16日を今回初めて「トルコライスの日」に定めた、9月を「トルコライス推進月間」にする。

企画に参加する飲食店約70店では同日、トルコライスの注文客に各店独自のサービスを提供する。ドリンクやコロッケなどをサービスする店、終日または時間限定でプライスダウンする店など内容はさまざま。内容は同推進室のホームページで確認できる。

 同委員会事務局となる「ながさきの食推進室」の中村哲也さんは「ちょうど解禁中でもあり、レストラン・ザザビーの『伊勢エビトルコライスセット』は圧巻。多少値は張るが一見の価値がある。そのほか、1皿約4~5人分のビッグトルコライスもある。この日を機に、多くの方にトルコライスを食べてほしい」と話す。

 伊勢エビトルコライス(2,800円)を提供する「レストラン・ザザビー」(長崎市脇岬町)の幕英明店長は「9月30日までの期間限定で伊勢エビを使ったトルコライスや定食を提供している。期間を過ぎると伊勢エビの値が急騰するので、この時期しかできない。思い出にぜひ一度食べてみてほしい」と来店を促す。営業時間は11時~21時30分。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース