長崎聖福寺を龍馬ファンらが応援-修復募金活動の一環で

聖福寺の住職と一緒に奉納した海援隊旗を掲げるファンら

聖福寺の住職と一緒に奉納した海援隊旗を掲げるファンら

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 ツイッターの呼び掛けで集まった関東・関西・九州の坂本龍馬ファンら「江戸龍馬伝交流会」が3月25日、聖福寺(長崎市玉園町)大雄宝殿早期修復を願う寄せ書きをした海援隊旗を同寺へ贈った。

聖福寺の青空になびく寄せ書きが描かれた海援隊旗

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 聖福寺は、坂本龍馬が率いる海援隊の船と紀州藩の船が衝突した「いろは丸事件」の土佐藩と紀州藩の交渉場所といわれている。その歴史的な場所を訪れるにあたり「龍馬ファンで何かしたい」と考え、同寺の修復を応援する寄せ書きを贈ることを思いついたという。

 このツアーは、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の最終回時に東京で行われたイベントで知り合った永野尋美さんと皆木宏之さんが企画。昨年12月末にツイッターで呼び掛けて参加者を募り、千葉や埼玉、神奈川、大阪、広島、九州各地から龍馬ファン12人が集まった。

 当日は、田谷昌弘住職と市民団体「長崎萬寿山聖福寺大雄宝殿修復協力会」のメンバーらが一行を出迎えた。田谷住職は、龍馬と聖福寺のつながりや寺の歴史、大雄宝殿の釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)内部から見つかった金属製内蔵の話など披露。一行は熱心に耳を傾けた。

 同会世話人 陳東華(ちんとうか)さんからは、老朽化が進む大雄宝殿の修復事業について紹介。修復活動の一環として制作した「心」という文字が入った湯飲みセットも紹介し、一行を煎茶でもてなした。

 永野さんは「聖福寺は歴史の舞台。今私たちがいる場所に坂本龍馬や後藤象二郎、岩崎弥太郎がいたと思うと感慨深い。大雄宝殿の修復寄付金が早く集まるよう私たちも協力していきたい」と思いを新たにした。

 陳さんは「若い人たちが興味を持ってくれてうれしい。ツイッターなどでも修復募金を呼び掛けてもらえるとありがたい」と喜ぶ。

 同募金は現在約1,300万円集まっており、同会では引き続き募金の協力を求めている。詳しくはホームページで確認できる。

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