「長崎・伊王島の特産品をつくろう会」(長崎市伊王島町)が「イタリアンすし『軍艦島』」を開発し、6月1日より、高島海上交通の軍艦島観光クルーズ船「ブラックダイヤモンド」伊王島待合室と伊王島ふれあい広場(伊王島町)で販売を始めた。
同商品は、伊王島周辺で捕れるアオリイカをオリーブオイル、ニンニク、赤唐辛子で香り付けし、イカスミとトマトソース、白ワイン、スイートバジルで炒めてすし飯の上に載せ軍艦巻きにしたもの。かつて炭鉱の島として栄えた伊王島や軍艦島(端島)、高島の石炭をイメージして開発した。
開発したのは、同会代表の岩坂親続さん。石炭にちなんだ特産品を開発したいと考え同島の岸壁を歩いているときに、路上に点々と付いている黒い染みからヒントを得たという。染みは、地元で釣れるアオリイカのイカスミだった。伊王島は毎年イカ釣り大会が行われるなど、イカを狙う釣り客も多い。
イカスミのパスタやソースがあることから、イタリア風の特産品が作れるのではないかと考えた岩坂さん。真っ黒の食べ物では食欲が湧かないのではと思い、緑色のスイートバジルと赤いクコの実をトッピングするなどの工夫も凝らした。
「昼食として食べるというよりは持ち帰って家族で食べてほしい。伊王島、高島、軍艦島観光の思い出の一つに加えてもらえれば」
伊王島ふれあい広場での販売時間は10時~15時。「ブラックダイヤモンド」では、伊王島発1日2回の出航時間(9時25分発、14時25分発)に合わせて注文を受け、伊王島港で受け渡しする。価格は5巻1箱で1,000円。ファクス(FAX 095-898-2301)での予約注文にも応じる。詳しくは岩坂さん(TEL 090-5923-7155)まで。