長崎軍艦島の生活をよりリアルに展示-軍艦島資料館がリニューアル

まるでこれから坑道に足を踏み入れるような感覚になる資料館入口

まるでこれから坑道に足を踏み入れるような感覚になる資料館入口

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 軍艦島資料館(長崎市野母町)が1月5日、リニューアルオープンした。炭坑閉山前の軍艦島(端島)の炭坑作業や生活の様子を伝える約250点の写真、模型、映像などを展示している。  

軍艦島に人が住んでいた頃の活気ある風景が壁面いっぱいに並ぶ

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 資料館の上り口の階段は炭坑の坑道をイメージした装飾を施し、壁面では炭坑の仕事風景を伝える写真を掲示。展示室入口にはトンネルの大きな写真と石炭の塊を配置するなど展示方法に工夫を施す。展示室には、軍艦島の歴史、娯楽、生活などのコーナーに合わせ貴重な写真などの資料を展示し、写真点数も増やした。炭坑閉山前後の生活を中心としたDVD映像の上映コーナーも併設。屋外には、無料望遠鏡が設置され軍艦島を間近に見ることもできる。

 同館は2003年、旧野母崎商工会青年部が既存の郷土資料館を手作りで改修してオープン。今回長崎市の支援を受け展示方法を一新した。写真の多くはNPO法人軍艦島を世界遺産にする会の坂本道徳さんの寄贈によるもの。リニューアルオープン以来、1月10日時点で約1,000人が来館した。

 軍艦島は、2009年1月に「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産の一つとして世界遺産暫定リストに登録され、同年上陸観光クルーズが始まるなど、現在では長崎の人気観光コースとなっている。家族と一緒に同館を訪れ熱心に写真を見ていた福居兼実さんは「4歳くらいまで端島の隣の高島に住んでいた。当時の炭坑風景もなんとなく覚えていて、写真を見て懐かしい気持ちになった」と話す。  

 同館を管理する長崎南商工会野母崎支所の浦山努さんは「長崎に日本の近代化を支えた島があったということを知ってほしい。資源を採掘することで繁栄し廃墟化した島の姿は、どこか日本のイメージとつながる。資源がなくなったら日本はどうなるのかというメッセージも軍艦島は伝えている」と訴える。  

 開館時間は9時~17時。入館無料。

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