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長崎全編ロケ映画「いろは」長崎先行公開 横尾監督とキャストら登壇

フォトセッションの様子

フォトセッションの様子

 長崎県内で全編ロケが行われた映画「いろは」の長崎先行公開が始まり、5月9日、ユナイテッドシネマ長崎(長崎市尾上町)で横尾初喜監督と主演の川島鈴遥さんらが舞台あいさつを行った。

主演の川島鈴遥さん

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 長崎県出身者が立ち上げ、映画を通して「故郷である長崎を継続的に盛り上げること」を目的とする「長崎 MOVIE PROJECT」の一環で製作された同作。横尾監督がメガホンを取り、同じく長崎県内で全編ロケが行われた映画「こはく」(2019)、「こん、こん。」(2023)に続く3作目。不透明な将来に不安を感じ、今の自分に納得のいかないまま実家暮らしを続け、「自主性ゼロ。自己主張ナシ。お姉ちゃんが大嫌い。自分のことが大嫌い」という主人公・伊呂波が姉・花蓮の突然の帰省をきっかけに花蓮のおなかの子の父親候補を探す長崎横断ドライブの旅に出かける青春ロードムービー。姉の孤独や人生の葛藤など旅路を通じて自身を受け入れていく様子を描く。

 伊呂波役を川島さん、花蓮役を森田想さん、母・和葉役に鶴田真由さん、2人が道中訪れる民宿の女将(おかみ)役を遠藤久美子さんが、それぞれ演じる。2024年9月に県民キャスト22人が決まり、長崎や諫早、佐世保、雲仙の長崎県内4市でロケを行っていた。

 舞台あいさつに登壇した横尾監督は「長崎で3作品撮影して、温かく受け入れてもらえる。自分が嫌いだった女の子たちが長崎を旅しながら自分を受け入れていく物語を撮れたことが8年間撮り続けてきた結果を一つ作れたのでは」と振り返った。

 長崎を訪れたのは撮影以来という川島さんと森田さん。川島さんは「『自己肯定感が低い人が若い人に多いのでは』という思いから生まれた作品。私自身も日々悩みながら進んでいるので、一緒の人もいるのだなという思いで見てもらえれば。温かい空気感がスクリーンを通して伝われば」と話す。森田さんは「思いを内に秘めようとする伊呂波や奔放な花蓮のように自分との共通点を見いだしながら楽しんでほしい」と呼びかけた。

 県民キャストとして「全国で活躍する俳優と共演する機会に緊張したが、2人が長崎弁で話していることに親近感を覚えた」と撮影を振り返る田中明日美さんは、「長崎の美しい景色と共に楽しんでほしい」と呼びかけた。

 2人の父親役として出演した芸人の長崎亭きよちゃんぽんさんは「緊張で15回くらいNGを出してしまった。とても貴重な経験ができた」と振り返る。「長崎から世界へ、映画でつなぐような心にしみる作品になったのでは」とも。

 地元情報番組でマルチタレントとして活動し、同作では民宿を営む遠藤さんの姉役として出演した石本愛さんは「役作りのために引き算したつもりが足し算になっているところも。どこが足し算になってしまっているかも楽しみながら見てもらえれば」と話し、会場の笑いを誘う一コマもあった。

 映画は5月8日、長崎県内で先行公開。22日から順次、全国公開。

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