企画展「レオ・レオーニと仲間たち」が7月11日、長崎県美術館(長崎市出島町)で始まる。
絵画やデザイン、絵本など多彩な分野で活躍したレオ・レオーニは1910年にオランダで生まれ、豊かなヨーロッパ文化を享受して成長。青年期にはイタリアで未来派のアーティストとして活躍したブルーノ・ムナーリをはじめ多くのアーティストや文化人らと交流し、影響を与え合った。ファシズムの台頭を受けユダヤ系出身の父親を持つレオーニは1939(昭和14)年に渡米。ニューヨーク・フィラデルフィアの広告代理店でアートディレクターとして活躍する一方で絵画制作にも注力し、1947(昭和22)年に初の個展を開催した。
1959(昭和34)年に絵本「あおくんときいろちゃん」を出版し、絵本の世界に足を踏み入れて以来、ほぼ年1冊ペースで絵本の制作を続けたレオーニ。教科書にも載る小さな魚の物語「スイミー」など刊行から60年以上を経て今なお愛される物語絵本は27冊にのぼる。絵本制作に取り組み始めた時期、アメリカの広告業界の在り方に疑念や違和感を募らせてきていたレオーニはアメリカ生活に終止符を打ち、イタリアでアーティストとして活動することを決心。油彩画や鉛筆細密画、ブロンズ彫刻など、さまざまな創作に取り組んだ。
レオ・レオーニの全貌に迫る同展ではレオーニの幼少期に親しんだ絵画にスポットを当てる「アムステルダム シャガールのある家」、渡米するまでの青年期にスポットを当てた「ジェノバからミラノへ 1930年代の第二次未来派芸術運動と印刷メディア」、アメリカでのアートディレクター時代にスポットを当てた「ニューヨーク アートディレクター時代」、1961(昭和36)年にイタリアに渡ってから往年までの作品にスポットを当てた「イタリアでの制作」、「レオーニの絵本づくり」の5章で構成。レオーニと親交のあったムナーリらの作品にもスポットを当てる。
7月11日・12日、8月1日・2日にワークショップを行うほか、7月18日、8月1日・8日には担当学芸員によるギャラリートークを開く。
特設ショップでは図録やグッズなどを用意。館内のカフェでは期間中、コラボメニューとして「フレディックのこもれびクリームソーダ」「スイミーのうみいろクリームソーダ」(以上1,100円)を提供する。
開館時間は10時~20時。入場料は、一般=1,400円、大学・70歳以上=1,200円、高校生=800円、中学生以下無料。休館日は7月13日・27日、8月24日。8月30日まで。