「INSHEART(インスハート) NAGASAKI LIVE」が5月30日、長崎原爆資料館ホール(長崎市平野町)で開催される。
福岡を中心に現役医師のToshiさんとJyunさんの2人組で活動する同ユニット。長崎大学医学部在学中に軽音部に所属していた2人は現役医師の経験から「医療で身体を治すだけではなく、音楽を通してその方の心まで癒やしたい」と2015年1月に活動をスタート。ユニット名は「inside your heart」にちなむ。
ライブは長崎市内で理学療法士として活動する山崎太一朗さんを中心に専門学校時代の同級生3人が実行委員会を立ち上げて主催。山崎さんは福祉関係の会合で同ユニットの存在を知り、北九州市で行われたライブに足を運んだ。普段はリハビリに携わり、「リハビリを『全人間的復権』に向けた取り組みとして考えていたが、実際には体の状態は戻っても、心が前の状態に戻れない患者の姿に無力さを感じ、見ないふりをしてきた」と振り返る山崎さん。「命と向き合い、感じた思いを歌にして多くの人の心を癒やしたり、笑顔にしたりする同ユニットの歌を届けられる場所をつくりたい」と長崎でライブを主催することを決め、昨年8月9日に「メルカつきまち市民プラザホール」で初の長崎ライブを企画していた。
昨年のライブには県外からも多くのファンが足を運んでいた。「長崎原爆の日としてサイレンが鳴らされ、市民らが平和への祈りをささげていたが、県外の人には原爆の日として認知されていなかったことが衝撃だった」と振り返る山崎さん。今回のライブは、同ユニットの楽曲の中に長崎大学病院の依頼で制作され、被ばく者へのインタビューから生まれた「おばあちゃんの のこしもの」という楽曲もあることから、今年は「同ユニットのライブを通じて平和を考える機会にもしてほしい」と長崎原爆の日を前にしたこの時期に企画。当日は午前中に被ばく遺構を巡るまち歩きも企画する。
「インスハートは誰かの感じている思い、心に寄り添いそっと背中を支えてくれるような歌声を届けてくれる」と話す山崎さん。「いろいろな悩みがあっても前向きに考え、今を楽しむ活力にしてもらいたい。ぜひライブに足を運んでもらえれば」と呼びかける。
開催時間は13時30分~。チケットは、大人=3,000円、高校生以下・介助者=1,500円。クラウドファンディングのサイトでリターンとして用意する。