傾斜市街地を活用した市民農園「さかのうえん中新町ヒルズ」(長崎市中新町)で5月16日、体験交流イベント「オープンさかのうえん~2026春~」が開催される。
「長崎の都市価値をゼロベースで再考し、提案・実践する」ことを目標に平山広孝さんが2010(平成22)年4月に設立した景観まちづくり団体「null長崎都市・景観研究所」が運営する同施設。斜面市街地の多くが「自然共生区域」として位置づけられ、自然を生かした暮らし方を受容できるエリアとなっていることに着目した平山さん。2011(平成23)年2月に行われた「若者によるまちづくり提案発表会」で「斜面都市のリ・デザイン」として提案していた。
中新町に平山さんの友人が転居したことがきっかけで地域の人とつながり、自治会長に市民農園を作ることを提案したことで実現した取り組みは、2020年5月にオープンした「さかのうえん中新町ベース」からスタート。現在は4カ所に拡大し、一般市民向けの貸農園としてだけでなく、社会福祉事業所と提携して長崎伝統野菜を使った商品の開発につなげるなど、取り組みを広げている。
イベントでは農園内の交流スペースや公園で過ごしたり、入植の相談や耕運機の操作を体験したりできる「さかのうえんピクニック」やモルック体験を行う。11時と15時からは中新町にある全ての農園を案内する「さかのうえんツアー」を行うほか、交流ランチ会や植え付け体験も行う。中新町南部公民館(中新町)では14時から、ARCH(山口県下関市)の橋本千嘉子社長をゲストに迎え「斜面地まちづくりトークライブ」を行う。橋本さんは下関市のエリア再生を目指して空き家再生などに取り組む一環で同地を視察。下関市の斜面地にある国有地を活用した市民農園をオープンしている。
平山さんは「地域に人が来ることで新たな交流や活性化につなげたいとまちづくりの一環でスタートさせた取り組み。この機会に農園を訪れてもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~16時。参加無料。さかのうえんツアーと植え付け体験、ランチ会、トークライブは事前申込制。ウェブサイトで受け付ける。