一つの空間を昼と夜で使い分ける二毛作ブックバー「まちなかShare空間&BookBar原田」(長崎市万屋町、TEL 080-1733-6533)が8月4日、オープンした。
同店は2人の経営者が運営し、昼はカフェ感覚でドロップインスタイルのシェアオフィスとして、夜は店に置かれている本を媒介して人とつながることを目的としたバーとなる。
席数は、カウンター5席、テーブル10席で、本のほか、WiFi、電源、プロジェクター、プリンター、黒板を完備する。カフェ、会議、パソコン作業、勉強会、セミナー、小規模の上映会やイベントなど利用方法は問わない。
本や音楽、映像は人と交流することを目的に同店を利用する客が自由に持ち込むシステム。本を酒のさかなにしてコミュニケーションしたり、自分で持参した本の前に名刺やチラシを置いたりするなど、シェア本棚の役割も持つ。
昼の運営を担当するのは松永優衣子さん、夜は原田祥次さん。フリーで仕事をしていた松永さんが外出先で不便を感じ居場所が欲しいと思ったことがこの事業の発端。そのアイデアを当時通っていたグラフィックデザイン学校のクラスメートだった原田さんに話したところ「夜使わないのであればバーとして使いたい」と申し出があり、1空間2業態の二毛作経営につながったという。
原田さんは前職の建築現場監督の経験を生かし、店舗設計や施工作業なども指揮した。
松永さんは「空間は作ったがまだ未完成。ここはこれから皆で育てていく空間だと思っている。本は自分を表現し、人とつながる一つのツール。何かしたいが踏み込めない人や、同じ思いを持っている人をつなげる空間になれば」と力を込める。
シェア空間の料金(1人)は、2時間=500円、1日=1,000円、1カ月=1
5,000円。日中、カフェだけの利用もできる。
営業時間は、シェア空間=12時~19時、ブックバー=19時~翌1時。詳しくはホームページで確認できる。