食べる 見る・遊ぶ 買う

長崎・出津集落一帯で「外海文化市」 文化発信と新たな活動のきっかけに

国境を超え文物が混ざり合い特有の文化を醸成している出津集落

国境を超え文物が混ざり合い特有の文化を醸成している出津集落

  • 28

  •  

 「外海文化市」が11月3日、長崎市外海地区にある出津集落一帯で開催される。

昨年のイベントの様子

[広告]

 キリスト教が禁教だった江戸時代に潜伏キリシタンが多く住んだ同地区。明治期に禁教が解かれるとフランスから赴任してきたマルク・マリ・ド・ロ神父が布教活動と共に産業に乏しい同地区でそうめんやマカロニ、織物などの製造を推奨。西洋の文物と外海の素材・技術をかけ合わせ、この土地特有の文化を醸成していた。同地区では現在でも当時から受け継がれた農産物や手仕事の痕跡が数多く残る。

 今年で4回目を迎える同イベントは「コロナ禍で閉塞(へいそく)感のある世情を少しでも明るくし、新たな生き方を模索することで将来に希望を持てるようにしたい」と始まったもの。「外海の文化と、風土に根差した暮らしに光を当てる村の祭り」として、かつて同地区で国境を超え文物が混ざり合うことで新たな文化が生まれたことに倣い、世代やコミュニティー、業種などの壁を越え、物の売り買いを通してそこに集う人々の交流を育むことで、新たな文化活動のきっかけになることを目指す。

 イベント当日は同集落にある姉妹都市公園や出津の谷、出津地区ふれあいセンター、ISHIZUE(以上、長崎市西出津町)、ファーマーズ外海(東出津町)で地元と県内外から飲食店や農家、クラフト作家らが出店。プロ・アマの垣根を越えて集まり、「素材にこだわった」料理や農産物、「丁寧な」手仕事で作られた工芸品などが並ぶ。このほかライブイベントやワークショップ、「ド・ロ神父の生涯」をテーマに長崎純心大学の片岡瑠美子さんによる講演などを予定する。

 同実行委員会の吉永圭史さんは「イベントを楽しんでもらうと同時に出津集落に点在する文化財などを散策することで、キリスト教弾圧の厳しい時代を生き抜いてきた人々の息吹を感じてもらえれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は10時~16時。当日は同地区にある市営駐車場と外海中学校(西出津町)に駐車場を用意するほか、黒崎地区公民館(下黒崎町)駐車場からシャトルバスを運行。駐車場が限られていることから公共交通機関での来場を呼びかける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース